ー森林と市民を結ぶ全国の集い2022(第26回目)ー
森は誰のもの? ~森林コモンズを考える~
■各プログラムの詳細・出演者プロフィールをご紹介します。(随時更新中)
◇基調講演(録画視聴/ショート版動画を公開中!)
うちやま たかし 講演テーマ |
哲学者/NPO法人森づくりフォーラム代表理事
1970年代から東京と群馬県上野村の二重生活を続けながら、在野で存在論、労働論、自然哲学、時間論において独自の思想を展開する。著書に『新・幸福論 近現代の次に来るもの』『森にかよう道』『「里」という思想』『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』など。2015年冬に『内山節著作集』全15巻が刊行されている。 |
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うらべ まり 講演テーマ |
宇沢国際学館 代表取締役/内科医/日本メメント・モリ協会代表理事
2014年父である経済学者・宇沢弘文氏の死去に伴い、宇沢国際学館 代表取締役に就任し活動を広げている。2016年3月には国連大学で 国際追悼シンポジウム開催、2019年に日経SDGsフォーラム共催 『社会的共通資本と森林』『社会的共通資本と医療』など。 |
◇分科会1「森林コモンズとビジネス」 5月18日(水)19:30~21:00
<どうなる?気候変動 脱炭素経営と森林の関わり>
世界各国が2050年までにカーボンニュートラルを実現することを表明するなか、脱炭素経営に舵を切る企業が増えています。こうした流れを背景に、企業が森林に目を向けるケースも増えてきました。本プログラムでは、企業と森林との関わりや今後の可能性を「コモンズ」をベースに掘り下げます。
話題提供 はら ゆたか |
株式会社メンバーズ 執行役員 1984年にアメリカン・エキスプレス・インターナショナル Inc. 日本支社に入社、1999年より株式会社メンバーズで大手企業のデジタル・マーケティング支援を行う。ミッションは気候変動と地域課題をビジネスで解決すること。共著に「SDGsが生み出す未来のビジネス」(インプレス社)など。 |
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話題提供 くにおか しょうへい |
合同会社MANABIYA 代表社員 智頭町地域林政アドバイザー 大学卒業後、東京でIT企業に勤めた後、地元である鳥取県智頭町へUターンし、まちづくりから林業まで幅広い分野に参画。2020年に今後の地域の森林と人の関わり方の指針となる「智頭の山と暮らしの未来ビジョン」を行政と協働で策定。 |
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コーディネーター みずたに しんきち |
一般社団法人more trees 事務局長 1978年東京生まれ。 慶応義塾大学を卒業後、2000年より㈱クボタで環境プラント部門に従事。 2003年よりインドネシアでの植林団体に移り、熱帯雨林の再生に取り組む。 2007年に坂本龍一氏の呼びかけによる森林保全団体「more trees」の立ち上げに伴い、活動に参画し事務局長に就任。 |
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コメンテーター さかもと ゆき |
一般財団法人地球・人間環境フォーラム /フェアウッド・パートナーズ 2002年に国際環境NGO FoE Japanとともに「フェアウッド・パートナーズ」を立ち上げ、日本の木材市場をフェアなものにする活動に取り組む。 |
◇分科会2「森林コモンズと生態・景観」 5月26日(木)19:30~21:15
※終了時間が21:00から21:15に変更となりました。
<風景は誰のもの?~景観から読み解く“私たちの”自然資本>
「森林コモンズ」は、地域民が共同で利活用する森林、というだけでなく、その土地の文化や情感、風土を育む土台としてもたいせつな存在です。本分科会は、森林コモンズをランドスケープの文脈から観ることで、土地の所有権本位から離れ、そこにある全体を私たちの自然資本としてとらえる視点を学びます。景観・ランドスケープは、人の営みが作り出すものでもあり、私たちの暮らし・文明を振り返る「ものさし」にもなり得るものです。当日はランドスケープ・デザインで活躍されるお二人をゲストにお迎えし、景観の読み方や景観の形成に関わる方法など、立体的に探ってゆきます。
話題提供 ひろせ しゅんすけ |
ランドスケープデザイナー/風土形成事務所 主宰。 1967年千葉県市川市生まれ。栃木県益子町在住。ランドスケープデザイナー(米国ランドスケープアーキテクト協会国際会員)。専門地域調査士(認定機関: 日本地理学会)。2003年4月-2014年3月、東北芸術工科大学・同大学院准教授。主著『風景資本論』(朗文堂、2011年)、共著『景観生態学』(日本景観生態学会編、共立出版、2022年) |
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話題提供 たもつ きよひと |
株式会社ロスフィー 取締役
1981年鹿児島生まれ。スウェーデン農業科学大学修士。工学院大学建築学部非常勤講師、ランドスケープアーキテクトとして活躍、スウェーデンやデンマークでは森林調査や整備、ヒーリングランドスケープにも携わり、豪州シドニーではグリーンインフラのデザインを行う。日本では森と都市をつなぐまちづくりにも貢献し、行政や地域を交えた市民参加活動を促すなど様々な実績がある。 |
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コーディネーター あかいけ まどか 赤池 円さん |
私の森.jp 編集長 ウェブ制作とコミュニケーションのあれこれ(グラム・デザイン代表取締役)。インターネット黎明期のITベンチャーを経て1998年独立。非搾取的で、やさしく壊れない社会を目指して、主に環境・森林・地域・教育分野の情報発信を支援する。NPO法人森づくりフォーラム理事、一般財団法人ハヤチネンダ理事。 |
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コーディネーター |
NPO法人樹木・環境ネットワーク協会 理事・事務局長 1981年生まれ。創価大学生物工学科在学中、ホタルの保全活動に取り組む。環境教育活動をめざしインタープリターとして活動。2010年にNPOへ転職。里山保全と環境教育を実践している。側ら、日本ホタルの会理事、一般社団法人スマート理事も務めている。 |
◇分科会3「森林コモンズと災害・復興」 6月1日(水)19:30~21:00
<九州北部豪雨による森林被害と復興>
平成24年と平成29年の2回にわたって九州北部地域は豪雨災害に見舞われました。
森づくり団体、製材業、研究者の立場から地域内外の方々と共に復旧・復興に取り組んできた事例を通じて、森林・コミュニティ・人々の関係性を考えます。
話題提供 こもり こうた |
認定NPO法人山村塾 理事長 1975年福岡市生まれ。大学時代に山村塾の活動と出会い、2000年4月から山村塾事務局スタッフとして八女市黒木町に移住。2019年より現職。地域の農林家と連携し、里山保全活動、都市農山村交流活動を企画運営している。 |
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話題提供 ともたり みかこ |
九州大学芸術工学研究院教授 博士(芸術学) 筑波大学大学院芸術研究科彫塑コース修了。 青年海外協力隊美術隊員、コスタリカ共和国派遣。国画会彫刻部会員。日本山岳修験学会評議員。英彦山山伏「知足院」の子孫。 自然とアートをテーマに復興支援活動等を行う。1999年 アイヌ民族二風谷プロジェクト 復興支援:2004年 中越地震、2011年 東日本大震災、2016年熊本震災、2017年 九州北部豪雨災害 |
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コーディネーター あさひろ かずお |
九州大学芸術工学研究院環境デザイン部門・准教授 専門は緑地保全学。九州芸術工科大学環境設計学科、大学院卒業後、民間を経て1996年より助手、故重松敏則教授と里地・里山保全の教育研究に従事。2009年より現職。2010年「よみがえれ里山・里地・里海」を共著。2012年7月九州北部豪雨を受け2016年に「災害後の農地復旧のための共助支援の手引き」を公開。2018年”Deforestation in the Teknaf Peninsula of Bangladesh”を共著。 |
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ご都合により出演がキャンセルとなりました。 話題提供 |
有限会社 杉岡製材所 代表取締役社長 1969年福岡県朝倉市生まれ。社寺・文化財建物・住宅等の木材を一棟請けし丸太から製材する現代の木挽棟梁。2017年九州北部豪雨で被災した。西日本新聞にて『木挽棟梁のモノサシ』(15回)、『住まいのモノサシ』(42回)を連載し木の魅力を発信。福岡大学非常勤講師、日本茅葺き文化協会理事、日本板倉建築協会理事、職人がつくる木の家ネット理事。 |
◇分科会4「森林コモンズと所有・活用」 6月4日(土)14:00~15:45
<みんなで森を所有する価値とモラルを考える>
アウトドアブームにより、森に入りたい、あるいは森を購入したい市民が増えています。一方、森の所有と活用の際には、モラルや安全面などの問題も付きまといます。そこで分科会4では、実際に森林を市民に貸し出している、または市民と活用している事業者が各々の活動を紹介し、対話の機会を持つことで、市民の健全な森林活用と所有についての理解を深めます。
話題提供 おの |
一般社団法人森と未来 代表理事 東京農業大学卒業後、企業のメンタルヘルス改善に関わる事業従事携、認定産業カウンセラー、森林セラピストの資格を取得。約10年間で、森林を活用した研修プログラムの開発、健康リゾートホテル事業、海外のメンタルヘルス事業の立ち上げを経験。これまで15年間で述べ2,000人を森へ案内、地域と連携し森林資源を活用した観光プランづくり、企業研修、人材育成を実施し、執筆や講演活動を行う。2019年〜林政審議会委員。著書に『あたらしい森林浴』。 |
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話題提供 たぐち ふさくに |
株式会社山共 代表取締役/Forenta 1977年生まれ。学習院大学物理学科卒。2007年(株)山共代表取締役就任。所有林の経営や木材製品の製造販売を行う一方、2020年からスタートしたキャンパー向け森林レンタルサービス「forenta」を発案し、現在フランチャイズ展開中。森林に新たな価値付けをしたサービスとして注目を集めている。 | |
話題提供 みやかわ たかし |
合同会社 百(MoMo) 業務執行社員
熱帯雨林のオランウータンを、森林破壊から守りたい。そんな思いから森と動物と人とのかかわりに関心を持つ。「里地里山での人と自然の共生」・「自伐型林業」を自らのテーマとして、活動している。 |
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コーディネーター みかづき しょうた |
合同会社 百(MoMo) 代表社員・Ekai 代表
京都市出身。 ニュージーランド留学中に、持続可能な生き方へシフトしようと決める。また、現地の先住民から「Satoyama」という単語を聞き、里山文化にも興味を持ち始める。 2017年に仲間と一緒に川崎町に移住し、2020年7月に合同会社百を設立。2021年4月に新規就農(屋号:Ekai)。現在に至る。 |
◇クロージングセッション 6月4日(土)16:00~17:30
<これからのコモンズと市民参加、森林から考える社会的共通資本>
コメンテーター | 内山 節さん(哲学者/森づくりフォーラム代表理事) 森林と市民を結ぶ全国の集い2022 実行委員長 |
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パネラー (出演者一覧) |
坂本 有希さん (分科会1) 星野 晃一郎さん(分科会3) 矢島 万理さん (分科会4) |
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パネラー ほしの こういちろう |
株式会社ダンクソフト代表取締役 1956年千代田区生まれ。1986年、創業者早逝により代表就任。特種情報処理技術者。ネットワーク・セキュリティーエンジニア。2003年働きやすい環境整備を開始。ダイバーシティ100選、テレワーク先駆者100選、攻めのIT100選等、受賞多数。SmartOfficeを徳島県神山町などに開設。テレワーク、ワークライフバランスの先駆企業。 |
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パネラー
やじま まり 矢島 万理さん |
(公社)国土緑化推進機構 政策企画部
千葉県生まれ。2006年から11年間、身近な自然環境の保全をミッションとしたNPOに所属し、東京西部の公園で、ボランティアコーディネーターとして活動に取組む。現在は(公社)国土緑化推進機構に属し、森林空間を健康・教育・観光分野でも活用する「森林サービス産業」の推進等を、林野庁や各地域と共に取組んでいる。 |
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コーディネーター かすみ たかゆき |
認定NPO法人 JUON(樹恩) NETWORK 理事・事務局長。 1998年大学生協の呼びかけで設立された都市と農山漁村を結ぶJUON NETWORK(樹恩ネットワーク)に事務局スタッフとして参画。99年3月より事務局長。その他、NPO法人森づくりフォーラム常務理事、認定NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会副代表理事等様々な市民活動に携わっている。著書に『割り箸が地域と地球を救う』(創森社・共著)等。 |
■申し込み・問い合わせ
NPO法人 森づくりフォーラム(実行委員会 事務局)
事務局メール tsudoi@moridukuri.jp
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