安全な森づくり活動のために
<事故事例に学ぶ>
『手ノコ、手ガマ、ナタによる手指などのケガ』
大ケガにつながる刃物での作業
グリーンボランティア保険の保険金請求にあたっての事故報告には、
次のような事例が毎年数件は出てきます。
・ササ刈り作業中に、ササを押さえていた左手人差指を鎌で切った。(通院21日)
・下刈作業中に、左手人差指を鎌で切った。(通院15日)
・灌木を鎌で切り払った際に、手が滑って刃が左手人差指に当たって
人差指裂傷。8針縫合。(通院4日)
・下刈中に、竹を伐るために手で支えていたところ、鎌の刃先が左手に当たり
左手人差指に切り傷。(通院4日)
・枝打ち作業の際に、枝を切り落としたはずみで、
鋸が左手首に当たり切り傷。(通院3日)
・鉈で薪割りの際に、手が滑り左腕を裂傷。腱が切れていたため、
腱をつなぐ手術を受ける。(通院3週間)
・鉈で藪を払っていた際に、手元が狂い左手甲に鉈の先が当たる。
手指の健が切れ接合手術。(入院2日、通院5日)
いずれも右利きの方と思われますが、共通するのはケガをした部位が左手です。
グリーンボランティア保険で事故報告が出てくるのは、
病院で治療を受け治療費がかかった場合なので、
傷の程度ではバンドエイドで傷口を押さえて、
病院に行かずに済ませたケースも多数あると思われます。
「刃が向かう方向に手を置かない」は安全な作業の基本
ケガに至った原因は、ノコギリやカマ、ナタで切る方向の先に
左手が置かれていたためと考えられます。
「刃が向かう方向に手を置かない」は安全な作業の基本です。
特に、イベントなどではノコギリやカマを使ったことがない人も参加するので、
周知が不可欠です。ナタの場合は、ケガの程度も大きくなる傾向があります。
また、このような事故は、腕の力が鈍ってきて瞬時の動作が遅れる
午後に起きることが多いことにも注意が必要でしょう。
<記事>
久保田 繁男(NPO法人森づくりフォーラム 理事)
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