フォレスト21さがみの森では、毎月第2土曜日・第4日曜日に定例活動を実施しています。
森林での林業体験や自然観察などにご関心のある方は、ぜひご連絡ください。
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✎2017年9月24日(日)
昨日23日は秋分の日。本格的な秋の始まりで、暑さも治まり、秋の気配。過ごしやすい気候になった。天候は曇り。8時30分、JR橋本駅南口に集合。13人が集まったが、M氏は風邪で具合が悪いと帰宅。12人は自動車に分乗して、さがみの森へ向かう。今日は走っている自動車がやや多めだが、順調に進む。高速道路の相模原インターチェンジの気温表示は21℃。秋の交通安全運動が9月21~30日で、白バイも見かけた。林道に入り、路上の落石に注意しながら、9時15分に土場に到着。
今日の参加者は、現場集合1名、午後からの1名を加えて、14人。Kさんが朝からヤマビルを4匹捕まえた。草むらに入ったNさんにも一匹ついてきた。ヤマビルにはママレモンが効くということで、長靴にスプレーでかけてもらう。作業の身支度をして、Mさんの音頭でストレッチ体操。体をほぐす。
今日の作業は、ヒノキ林の間伐とツル切り、除伐、道路補修。先日の雨で山は湿っている。手分けをして、それぞれの作業場所に向かう。間伐は尾根の方のヒノキ林。ツル切り、除伐は中尾根付近。中道を歩くと、対岸には前回の作業でツルを切ったあたりの樹に覆いかぶさっているクズの葉が枯れて茶色になっている。
ツル切り、除伐を行うことにして、中尾根の西側斜面に行く。ここは急傾斜地で、植林したものの、草刈りが間に合わず、ツルにおおわれていた場所。直径20cmほどのヌルデが谷側に倒れて、林床のアブラチャンやムラサキシキブを押し倒し、そこにクズが絡んでいた。斜面の上側からクズを切り、倒木の枝を切るが、なかなか枝はからんでいて動かない。斜面の横からツルを切りながら、少しずつ引っ張り出す。なかなかの全身運動である。引き出した枝は斜面に対し、並行になるように積み重ねた。折れ曲がったアブラチャンやムラサキシキブも切って片付ける。植えたヤマザクラを見つけ、回りのツルを切り取っている人もいた。
株立ち木の中にツルが入り込んでいることもあり、よく見ながらツルを伐採した。そうこうしているうちに午前中の作業終了の笛の合図。斜面を降りれば近いということで、降りていくと下は崖状態。木につかまりながら、水場のわきに降りられた。かなりの近道だった。汗をかいたので、風にあたるとヒヤッとする。
土場に戻り、長靴の中を点検すると、靴下に血がついている。ヤマビルに吸われた。作業ズボンのすそを靴下の中に入れていたので中には入らなかったが、薄い靴下だったので、靴下の上から吸われたようだ。バンドエイドで手当て。ヤマビルは行方不明。
休憩小屋に戻り、昼食。それぞれおむすびや弁当をほおばる。3人の方からお菓子やチョコレート、ゼリーの差し入れがあった。ストーブに火が入り、暖かい。
13時、作業は午前の続き。それぞれの場所に向かう。谷道の方から中尾根に歩いていく。この作業道も手入れしていないので、ところどころの横木が傷んできている。樹間には大きなクモの巣がかかっていた。
ツルを探しながら斜面を歩く。横に突き出している枝は切っていく。ツルはクズばかりでなく、フジ、ノブドウ、サルナシ、オニドコロ、ボタンヅルなどを見かけた。細いツルでも丈夫で、引っ張るだけではなかなか切れない。剪定バサミは直径1㎝ぐらいまでなら容易に切れるので便利だ。14時30分過ぎに終了の笛。
林道を帰ってくると、野草がいろいろ。モミジガサ、マツカゼソウ、シモバシラ、イヌショウマ、ゲンノショウコの白い花、タマアジサイもまだ咲いている。
シモバシラ
タマアジサイ
イヌショウマ
土場に戻り、道具の手入れをして、片付ける。汗にぬれたシャツを着替え、帰り支度。今日の作業のまとめは、ヒノキ林の間伐を10本ほど、中尾根のツルきり、作業道沿いの草刈り、小屋前の階段補修など。ヤマビルの被害は2人、のちに一人追加で3人。
15時15分ごろ、自動車に分乗して帰途につく。相模原インターチェンジの気温計は24℃。今日は道路が混んでいて、相模川を渡ると渋滞。ノロノロと進み、16時過ぎに橋本駅に到着。散会しました。
希望者はいつもの居酒屋で反省会。8名が参加し、ビールと焼酎、たくさんのつまみで、ワイワイと反省しました。
反省会で勢いをつけて、帰宅。ズボンを脱いだら、黒いものが床にポトリ。動いている。ヤマビルでした。瓶に入れて塩をかけて処理。こんなこともあるのですね。注意しましょう。
報告・写真:坂場 光雄(フォレスト21連絡協議会)