はじめに
森づくりフォーラムは、森林を巡る社会的状況、特に市民による森林づくりにおける活動状況や抱えている課題を把握し、その解決の糸口を探るために、平成27 年林野庁補助事業者として「森林づくり活動についての実態調査」を、全国約3,000 団体を対象として実施しました。 調査の結果、森林づくり活動の内容や実施主体が多様化する一方で、 ① 主たる担い手の高齢化による活動の縮小・停止 ② 団体運営にあたっての将来的な資金計画の不安 ③ 運営スタッフや指導者などの人材不足 ④ 活動や作業内容が多様化したことによる参加者の安全確保と知識の不十分さ ⑤ 森林づくり活動一般に関する情報不足 などの課題を、多くの森林づくり活動団体が抱えていることを把握しました。 こうした課題の解決に向けて、各森林づくり団体の参考となる情報を発信すべく、森林づくり活動の課題解決モデルとなる団体を、平成28 年度より継続的に調査しました。 課題解決に取り組む先駆的団体の調査を通じて分かったことは、モデルとなりうる団体は、それぞれのフィールド条件や設立背景によって主とする活動内容は様々でしたが、明確なテーマ、社会的な目的意識をもって組織を運営し、単に森林整備作業のみを行うのではなく、活動目的に応じてフィールドを一般市民に開放し、環境教育や人材育成研修の実施、木材を搬出して薪・炭にする等、森林フィールド・資源を様々なかたちで積極的に活用していることでした。 本報告書は、森林づくり活動における森林フィールド・資源の利活用のモデルとなる5 団体の調査報告(森林づくり活動におけるフィールド・資源の利活用事例調査)です。この報告書が、地域の森林づくりや里山づくりを実施するの皆さまの活動の一助となれば幸いです。 |
もくじ
<森づくり活動の一歩先をめざして pt.2
~これからの森林づくり活動を考える~>
- はじめに
- 日本たばこ産業株式会社 森林保全活動「JT の森」
日本たばこ産業(株)の森林保全の取り組み「JT の森」
地域にひらかれた企業の森づくり - 特定非営利活動法人 日本の竹ファンクラブ(神奈川県)
企業的な経営センスと市民ボランティアの組織力を
強みとした竹林保全・竹資源活用 - 特定非営利活動法人 角間里山みらい(石川県)
フィールドを活かした多様な活動づくり
未来の里山の実験場 - 特定非営利活動法人 信州フォレストワーク(長野県)
造林補助金を活用した間伐と材の利用 - 特定非営利活動法人 森守協力隊(京都府)
多角的活動する森守協力隊
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2024年10月8日
【終了】2024年11月16日(土)”森づくり“と”まちづくり”を一緒に考えよう!~市民が参加・協力して地域の森林ビジョンをつくるには~
2023. 11. 1(水)19:30~21:00
2023年6月20日
『森づくりをはじめよう!~森づくり初心者向けまとめ~』