森づくりフォーラム・ニュース

2018年3月26日 お知らせ森林と社会と暮らし

森林づくり活動におけるフィールド・資源の利活用事例調査報告(H29年度) ~これからの森林づくり活動を考える~

はじめに

 森づくりフォーラムは、森林を巡る社会的状況、特に市民による森林づくりにおける活動状況や抱えている課題を把握し、その解決の糸口を探るために、平成27 年林野庁補助事業者として「森林づくり活動についての実態調査」を、全国約3,000 団体を対象として実施しました。
 調査の結果、森林づくり活動の内容や実施主体が多様化する一方で、
① 主たる担い手の高齢化による活動の縮小・停止
② 団体運営にあたっての将来的な資金計画の不安
③ 運営スタッフや指導者などの人材不足
④ 活動や作業内容が多様化したことによる参加者の安全確保と知識の不十分さ
⑤ 森林づくり活動一般に関する情報不足
などの課題を、多くの森林づくり活動団体が抱えていることを把握しました。
 こうした課題の解決に向けて、各森林づくり団体の参考となる情報を発信すべく、森林づくり活動の課題解決モデルとなる団体を、平成28 年度より継続的に調査しました。
 課題解決に取り組む先駆的団体の調査を通じて分かったことは、モデルとなりうる団体は、それぞれのフィールド条件や設立背景によって主とする活動内容は様々でしたが、明確なテーマ、社会的な目的意識をもって組織を運営し、単に森林整備作業のみを行うのではなく、活動目的に応じてフィールドを一般市民に開放し、環境教育や人材育成研修の実施、木材を搬出して薪・炭にする等、森林フィールド・資源を様々なかたちで積極的に活用していることでした。
 本報告書は、森林づくり活動における森林フィールド・資源の利活用のモデルとなる5 団体の調査報告(森林づくり活動におけるフィールド・資源の利活用事例調査)です。この報告書が、地域の森林づくりや里山づくりを実施するの皆さまの活動の一助となれば幸いです。

もくじ
 <森づくり活動の一歩先をめざして pt.2 
     ~これからの森林づくり活動を考える~>

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