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2024年7月17日

発足から30年、千葉の森林の多彩な魅力や不思議を伝える — NPO法人千葉県森林インストラクター会

発足から30年、千葉の森林の多彩な魅力や不思議を伝える
NPO法人千葉県森林インストラクター会(千葉県習志野市)

 千葉県森林インストラクター会は一般社団法人全国森林レクレーション協会が認定する[森林インストラクター]の資格を持ち、千葉県に在住する会員の集まりです。FIC(フィック)とは[Forest Instructor Chiba]を略した当会の通称です。
 私たちは多彩な森林の持つ魅力や不思議さをご紹介すると共に、森林や林業などの仕組みや機能と大切さを皆様にお伝えする活動を展開しています。

2024年で創立30周年を迎える

 1991年(平成3年)当時農林水産大臣認証の森林インスタラクターの資格試験がはじめて実施されました(全国森林リクレーション協会が実施)。700名以上の受講者があり全国で49名の森林インストラクターが誕生しました。千葉県では4名が資格者となり当時広く新聞報道されました。
 県内インストラクター会の最初の公式活動は1992年(平成4年)5月17日、公益社団法人千葉県緑化推進委員会主催[森林浴の集い]の高宕山ハイキングに資格者2名が参加し 48名を引率しました。
 その後資格者は16 名に増加し1994年(平成6年)12月10日、千葉県森林インストラクター会が発足しました。2021年(令和3年)1月NPO法人化を申請し同2月25日認証され現在にいたっています。 2024年の今年は創立30周年を迎えることになります。

会員の多様な知識や経験を活かし、様々な事業を展開

 一般社団法人全国森林レクレーション協会が認定する[森林インストラクター]試験に合格していることが入会条件ですので、最低限の共通した豊かな知識を保有しております。自主事業、受託事業へ講師を手配する際には安心していただけます。会員には林業経験者、学校経験者、IT関係、金融などの多様な経歴を背景にその特色を生かした説明、指導をおこなっています。
 現在行っている事業は次のようなものがあります。

  • 自然観察(樹木・野草・野鳥・昆虫など)
  • 森林環境教育
  • ネイチャークラフト
  • 森のいやし
  • 子ども樹木博士認定事業
  • 森林・林業体験教室
  • 森林整備・保全
  • 森林インストラクター養成講座
  • その他森林・環境に関する事業

いっせんぼく(自主講座野外)

自主講座座学

 また、鹿野山の一角に林野庁の[国民参加の森林づくり]制度を利用し関東森林管理局と協定を締結し、整備・活用している約3ヘクタールの森を運営しています。この森は会員の森林整備の研修・実践の場として整備をすすめる森と、子供たちの自然体験活動の場として活用する森の二つから構成されています。

環境教育

 [緑の活動]として公益社団法人国土緑化推進機構の[緑の募金]認定支援団体として様々なイベントで募金活動をおこなっています。また公益社団法人千葉県緑化推進委員会の賛助会員として緑の活動に協力しています。

課題解決のため、SNSの有効活用・他団体との協働を視野に

 日本社会の高齢化と少子化による弊害に直面し組織運営に課題がでてきています。中核として会を引っ張ってきた世代が70才以上になり、組織運営の前線より引退する時期を迎えています。しかしその欠員を補充する人員が十分ではなく、また労働人口減少により定年が延長された結果、入会会員数も減少し、活動可能日が限定された現役会員が多くなっています。
 3年間つづいてコロナによる野外での活動が制限されたせいか、会員の体力減退が顕著になってきており、また講座、イベント事業への一般人の参加の減少も起こっています。
 それらの課題に対応すべくSNSIT技術を利用した活動、組織運営に光をみつけていくことを模索しています。また、他団体との共同での活動に前途問題を解決する一つの答えがあるのではないかとも考えています。

体験学習

 

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 NPO法人千葉県森林インストラクター会

 〇所在地:千葉県習志野市
 〇設立:1994年
 〇WEBサイト:http://www.chiba-shinrin-instructor.com
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