森づくりフォーラム・ニュース

2022年4月14日

団体会員紹介(竜ヶ井城山の会)

森づくりフォーラム団体会員紹介
▶ 竜ヶ井城山の会(茨城県桜川市)
  https://ryugaijyou.sakura.ne.jp/

 西の富士、東の筑波で知られる筑波山の北側にある桜川市真壁町で、竜ヶ井城跡からの尾根筋を通って筑波山(女体山)に至る登山道の整備や桜の植樹活動などを会員32名で行っています。
 地域の役員や地主の方々に理解と協力をいただき、毎月2回の定例活動として、竜ヶ井城跡周辺の荒れた山林の草刈りや伐採整備、その先の登山道の草刈りなどの整備活動を行っています。また、桜川市の木である桜の苗木の植樹を毎年行っています。

荒れ果てていた山道や山林を整備して地域を活性化したい

 私たちの活動場所である茨城県桜川市真壁町には、平良兼の館跡とも言われている竜ヶ井城跡があります。その周囲や百貫石、三本松にかけて深い堀や横堀、竪堀などがあり、その先のキャンプ場を経由して筑波山(女体山)に至る登山道がありました。
 また、周辺の山林にはヤマザクラやツツジなど豊かな自然が残っています。古くには多くの人々が利用したこの山道や山林は、近年利用されなくなり荒れ果てていました。
 そうした中で、竜ヶ井城跡などの歴史的遺産を整備するとともに、ヤマザクラの植樹などを行うことで、この地を活性化したいと思う人が集まり、竜ヶ井城山の会が発足しました。

竜ヶ井城山の会の活動場所とは

 昔から「西の富士、東の筑波」と呼ばれてきた筑波山の北側に私たち「竜ヶ井城山の会」の活動場所である桜川市真壁町があります。
 この地は平安時代の将門紀に書かれている「弓袋山の対陣」の舞台でもあります。その昔、将門軍1800名が羽鳥近郊をことごとく焼き払い、1000名余の良兼軍と弓袋山南の渓谷で対陣したとされています。
 竜ヶ井城周辺には、田村新田から「百貫石」や三等三角点「三本松」にかけて深い堀が何箇所もあり、深さ10m、幅15mもある所や、二重の堀、横堀、竪堀などが見られます。百貫石は、岩がゴロゴロした宗教的雰囲気の中に、山口氏の氏神が祭られた要害です。
 この先には、幅1mほどのやせ尾根が現われたりして、キャンプ場を経由して、女体山頂に至ります。近年、こうした古くからの道や山林は人が通らなくなり、人の手による管理がされないため荒れ果ててしまいました。

 私たち「竜ヶ井城山の会」は、自然観察、歴史探索、登山等の活動を通して、真壁町羽鳥地区の魅力を皆様に知っていただき、さらにバスなどの公共交通を生かしながら、都市部との交流を通して、地域活性化を図ることを目指しています。
 そのため地域の役員や地主の方々に協力をいただき、竜ヶ井城跡及び百貫石周辺の山林整備と「筑波高原キャンプ場」までの登山路の整備を目指しています。

活動内容

 定期的な活動として、毎月第1日曜と第3木曜に森林整備活動を行っています。具体的には、竜ヶ井城跡周辺の下草刈り、枯れ木の伐採整備、急な斜面を安全に通れるように階段を設置するなどの作業をしています。
 さらに百貫石周辺では、枯れ木の伐採・整備と並行して、百貫石からの眺望を妨げている樹木の伐採作業をしています。また、ヤマザクラの自生する里山の保全を目指す桜川市に協力して、毎年竜ヶ井城周辺に桜の苗木を植えることで、桜の花に溢れた里山を復活させていきます。

 こうした作業を会員が安全に行うため、各員が使用する安全ヘルメットや安全服などの保護装備品を充実させています。また、チェーンソーや刈払い機の安全講習会にも各会員が参加して、安全意識の向上に努めています。

 様々な活動は、会報「竜ヶ井城山の会つうしん」として月2回まとめ、会員や関係者の方々に定期的に伝えています。また、その他の関連情報も含めてホームページやツイッター上に掲載して、多くの方に向けた情報の発信に努めています。 
 私たちの活動地域には、四季折々ヤマザクラやツツジなどが見られ、美しい自然の中での活動を楽しんでいます。

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 竜ヶ井城山の会

 〇所在地:茨城県桜川市
 〇設立:2018年
 〇ホームページ:https://ryugaijyou.sakura.ne.jp/
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