去る2018年6月16日(土)-17日(日)の2日間にかけて、
上智大学四谷キャンパスを会場に「森林と市民を結ぶ全国の集い2018in東京」が
開催されました。
参加者数は延べ250人と、盛況のうちに終えることができました。
全国各地からご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
本集いでは、2日間に計21名の実践者・研究者の皆さまにご登壇いただきました。
以下に、各登壇者の書籍や所属団体の発行物、関連情報等をご案内いたします。
また登壇者プロフィールなどにつきましては、こちらの当日プログラム(pdf)も
ご参考ください。
(※下記参考リンクは全登壇者分ではございませんので、予めご了承ください)
皆さまの今後のご活動や情報収集にご活用いただければと思います。
第22回 森林と市民を結ぶ全国の集い2018 in 東京
出演者参考情報 まとめ
【6月16日(土)全体会 登壇者】
田中 輝美 さん(ローカルジャーリスト)/
『関係人口をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション 』
初日全体会にて基調講演としてご発表いただきました。
田中さんは島根県浜田市生まれ。大学卒業後、山陰中央新報社で
記者をしながら地域で働く喜びに目覚め、2014年退社し、
ローカルジャーナリストとして独立。
本書は、ローカルイノベーションの新しいキーワードとして
「関係人口」を取り上げ、島根県での取り組みを中心にこれからの
ライフスタイルについて提案されています。
指出 一正 さん(雑誌『ソトコト』編集長)
初日全体会のコーディネーターとしてご登壇いただきました。
指出さんが編集長をつとめる『ソトコト』は、「社会や環境がよくなって、
そしておもしろい」をテーマとしたソーシャル&エコ・マガジンです。
世界の、そして日本各地のソーシャルグッドな話題を毎月編集して、
読者ひとりひとりの生活のヒントになる情報が満載です。
伊藤 洋志 さん(仕事づくりレーベル「ナリワイ」代表/全国床張り協会 会長)/
『ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方』
初日の全体会パネルディスカッションにてご登壇いただきました。
大学院在籍時に、全国の職人さんの見習いをしながら、弟子の技能の
身につけ方と独立生計の立て方を調査。2007年より、個人が小さい
元手ではじめられる頭と体をつかう仕事をテーマにナリワイづくりを開始。
本書は様々な「ナリワイ」をつくってきた著者による「ナリワイ」の
つくり方を解説した本です。
初日の全体会パネルディスカッションにてご登壇いただきました。
全国紙記者を退職後、釜石地方森林組合にて人材育成事業
「釜石大槌
植樹活動のコーデ
所属する「釜援隊」HPに手塚さんのインタビュー記事がございます。→http://kamaentai.org/members/tezuka
森田 朱音 さん(株式会社おおち山くじら 代表取締役)
初日の全体会パネルディスカッションにてご登壇いただきました。
2014年に島根県美郷町に地域おこし協力隊として移住
獣害対策をきっかけに地元農家が立ち上げたイノシシ肉
2017年に(株)おおち山くじらを起
製造販売をされています。↑画像をクリックすると販売サイトへリンクします。
内山 節(哲学者/NPO法人森づくりフォーラム 代表理事)/
『半市場経済 - 成長だけでない「共創社会」の時代』
初日の全体会パネルディスカッションにてコメンテーターとして
ご登壇いただきました。本集いの実行委員長でもある内山節の
著書は多数ありますが、今回はこの1冊をご紹介します。
競争原理の市場経済に関わりながらも、より良い働き方やより良き
社会をつくろうとする「半市場経済」の営みが広がり始めているとし、
上野村での共同体による暮らしを通じた実体験から伺える、
共創社会の時代について語られています。
【6月17日(日)分科会 登壇者】
ウエスギ セイタさん(YADOKARI株式会社 代表)/
『ニッポンの新しい小屋暮らし』
分科会「癒やす」でご登壇いただきました。
ウエスギさんは、住まいと暮らし・働き方の原点を問い直し、
これからを考えるソーシャルデザインカンパニー「YADOKARI」の
代表者です。暮らしに関わる企画、不動産・タイニーハウス開発、
空き家・空き地の再活用、まちづくりイベント・ワークショップなどを
主に手がけられています。
本書は、他拠点居住、田舎暮らし、ミニマルライフの実践のヒントが
詰め込まれた「小さな住まい」の豊かさを知る11の実例集です。
上田 裕文さん(北海道大学 観光学高等研究センター 准教授)/
『こんな樹木葬で眠りたい』(7月26日全国書店で販売予定)
分科会「癒やす」でご登壇いただきました。
上田さんは北海道大学観光学高等研究センター准教授で、専門は風景計画。
樹木葬の先進地ドイツに学び、日本らしい樹木葬のあり方について提言活動を
されており、7月26日に本書が発売される予定です。
降矢 英成 さん(精神科・心療内科 赤坂溜池クリニック 院長)/
『森林療法ハンドブック』
分科会「癒やす」でご登壇いただきました。
人間を身体だけでなく、body-mind-spiritの視点からとらえる
「ホリスティック医学」を理念とするホリスティック医療の実践の場として、
1997年赤坂溜池クリニックを開設されました。
本書は、ゆっくり訪れたい保養地や身近で緑豊かな都市公園などなだらかで
歩きやすいコースを、マップとともに詳しく紹介した森林療法のためのハンド
ブックです。
大野 航輔さん(株式会社リトル・トリー 代表取締役)
分科会「活かす」でご登壇いただきました。
大野さんが所属するリトル・トリーでは、木質バイオマスに関する
コンサルティングや森林経営計画に関わる業務の他、2019年春に
「Doshi Deer Trail」というプロジェクトを開始予定です。
マウンテンバイク、沢歩き、釣りや木工などのメニューを組み合わせ、
道志村の自然を存分に満喫できる環境を準備中とのことで、現在モニター
ツアーの参加者を募集されています。(詳細は↑画像をクリック)
鈴木 正樹さん(株式会社ハルキ 取締役 企画・開発部長)
分科会「活かす」でご登壇いただきました。
鈴木さんの所属するハルキでは、プレカット加工、製材に加えて、
建築資材の販売や住宅施工など幅広く木材に関わる仕事を手掛けています。
鈴木さんは家具・遊具・準不燃木材の企画・開発などに取組まれ、
日本全国スギダラケ倶楽部の道南支部長として、道南杉を活かした街づくり、
多様な木質化プロジェクトを展開しています。
上記画像は、道南杉木育ブロック『スギックモック』のイメージ図で、
北海道南部に育つ「道南杉」を利用した積み木遊具です。
分科会「暮らす」でご登壇いただきました。
青木さんは広島出身で自然・生態系への関心から、実際に自然に囲ま
暮らしをしたいという思いを抱き、宮崎県椎葉村の魅
2015年に移住されました。
地域おこしグループ「焼
古来より続く焼き畑の保存伝承に関わっていらっしゃいます。
下記に青木さんに関する記事をご紹介します。
〇日向・入郷 山ごこち 青木優花さんインタビュー
〇福岡移住計画 【県外飛び出し企画】惹かれる理由は椎葉村ならではの暮らしと精神。
福嶋 淳平さん(有限会社きたもっく 森林活用事業部 取締役)
『The future is in nature. 未来は 自然の中にある。』(きたもっくコンセプトブック)
分科会「暮らす」でご登壇いただきました。
福嶋さんは2002年有限会社きたもっく入社し、2009年きたもっくの発展期に
軸足を群馬県北軽井沢に移されました。2010年冬の寒冷地の楽しみ方の提案から
薪ストーブ施工販売事業を立ち上げ、2015年には薪の自給事業の立ち上げを行うなど、現在森林資源を活用した事業=6次産業化に挑戦されています。
高橋 京子 さん(ウレシパモシリ-保育と自然をつなぐ研究会 主宰)/
『決定版!12か月の自然あそび87 (しんせい保育の本)』
分科会「育む」でご登壇いただきました。
高橋さんは、欧州視察や保育園・幼稚園における自然あそびの実践をとおして
得られた知見をもとに、都市の保育環境でもできる、身近な自然の素材を活かした
遊びを創作し、啓発活動をされています。
本書は、保育園や幼稚園にはかかせない自然とふれあうあそびを12か月分、
年齢別に紹介。平成30年度にはじまる新しい「幼稚園教育要領」
「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」に対応しており、
巻末にはあそびに役立つ付録がついています。
田中 惣次 さん(田中林業株式会社 会長)/
『本当はすごい森の話 -林業家からのメッセージ』
分科会「育む」でご登壇いただきました。
田中さんは昭和44年に大学卒業と同時に自営業として林業の現場で働いて
いらっしゃいます。山の後継者育成にも力を注いでおり、東京都指導林家、
檜原森林塾主宰、林業人材育成支援普及センター代表理事なども務めています。
本書は小学生を対象とした「ちしきのもり」シリーズ第15弾にあたるものです。
日本人にとっては、身近にありすぎて気づかない森林が環境に果たす大切な役割と、
それを守り育てる林業の仕事について紹介されています。
井上 真理子さん(国立研究開発法人 森林研究・整備機構)/
『森林教育』
分科会「育む」でご登壇いただきました。
井上さんは東
きっかけに、農学部林学科へ進学。東京都高等学校
研究者に転職され、森林教
本書は森林・教育の基本的な知識や林業教育の歴史などをふまえながら、
どのようにして森林教育への取り組みを行っていけばよいのか、さまざまな
実践例をもとに解説しています。