<<フォレスト21さがみの森では、毎月第2土曜日・第4日曜日に定例活動を
実施しています。森林での林業体験や自然観察などにご関心のある方は、
ぜひご連絡ください。>>
contact→sagami●moridukuri.jp(●を@に変えてください)
【2014.9.13 フォレスト21さがみの森 定例活動レポート】
9月13日(土)の定例活動日はさわやかな晴になった。相模原市の橋本駅南口に8:30集合。10名が集まる。南口駅前のロータリーの整備工事もおおよそ片付き、バス、タクシーが整理された。レンタカーと乗用車に分乗して出発。毎年今頃は残暑厳しいところであるが、今年はあまり暑くなく助かる。
林道入り口ではSさんがカギを開けてお出迎え。林道沿いは、伐採作業の大型自動車が入るので、きれいに刈り払われており、速やかに走行して土場に到着。土場には伐採作業の人たちの自動車が3台止まっていた。
今日の参加者は直接土場に来た人を含めて12名。そして、作業の身支度。ヤマビル対策のため地下足袋や靴をガムテープでしっかりと覆う人もいる。ヘルメット、手袋は不可欠。準備体操で上空を見上げると、トビの姿が見られた。
トイレをチェックしたSさんは、水の入ったバケツの中に小さなヒメネズミを発見。ぬれねずみになっていたが、まだ生きているので拾い上げる。別のバケツには巣にするためか、落ち葉がたくさんため込んであった。
今日の作業は、前回に引き続き、小屋の上の天然更新の広葉樹林の除伐。この場所は土場から近いので移動が楽で助かる。このあたりの樹木も十数年でだいぶ大きくなった。林内にはヤブツバキの株立ちがたくさんあり、視界を遮っている。太くなったヌルデが周りをおおわれて枯れている。ヤブツバキは株の本数を減らし、枝を刈り上げて、見通しをよくした。ヌルデを切った人は周りの樹木に引っ掛かり、倒すのに苦労していた。エゴノキがまとまって生育する場所では、枝の少ないエゴノキが柱のようにまっすぐに生育しており、これを間引いた。
このあたりにはいろいろな樹種が混成している。常緑樹ではアラカシ、ウラジロガシ、ヤブツバキ、イヌツゲ、ヒサカキなど、落葉樹ではアオハダ、ツノハシバミ、クマシデ、エゴノキ、ハリギリなども見られた。
そして昼。土場に降りて休息。外のベンチで、持参したおむすびをほおばる。Mさんからお土産の小さなまんじゅうをいただく。林道の西側で伐採作業している人たちもやってきて、ベンチで昼食。間伐作業と言ってもかなり太い樹木を伐採しており、それを急斜面の下から80mほど引き上げているという。油だらけである。
午後は13時から同じ場所で除伐作業。尾根の緩やかな部分は、尾根道からの見通しがだいぶ良くなった。
土場の周りはモミジガサ、ヤマジノホトトギス、シロヨメナ、キンミズヒキ、ヤマハッカ、ゲンノショウコ、タマアジサイ、フジカンゾウなどいろいろな花がたくさん。キノコ類はこのところ雨が多かったせいか、カサが20cmもある白っぽいオオイチョウタケをはじめ、黄色のキイボカサタケ、タマゴダケ、大量のニガクリタケもあった。雑木林の中には腐生植物の白いギンリョウソウ、赤いツチアケビも見られた。
15時前に作業終了、土場に戻って、作業で使ったノコギリの木屑とヤニを落とし、片付ける。今日は2名がヤマビルに足の血を吸われる被害があった。しばらくぶりに参加したAさんから、さがみの森では遊んでいる人はなく、皆静かに作業をすすめているという感想があった。
帰りは、また自動車に分乗して橋本へ向かう。三連休の初日で多少交通量はあるが、大きな渋滞もなく、無事橋本駅に到着。そして、いつもの反省会会場へと急ぐ。今日も冷たいビールと焼酎で、長い反省会でした。
報告:坂場光雄(フォレスト21連絡協議会)