『森づくりフォーラム通信』No.361 2025年12月15日号


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     『森づくりフォーラム通信』No.361 2025年12月15日号
           NPO法人森づくりフォーラム
       https://www.moridukuri.jp/member/index.html
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    1 森づくりフォーラムからのおしらせ 
    2 活動ほか おしらせ
    3 気になる森と緑と木と 関連情報 
    4 森の本・本の森 
      枝葉末節

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   1 森づくりフォーラムからのおしらせ
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 ■参加者募集中!2026年1月29日(木)13:30~17:30
  「企業と地域の価値共創によるネイチャーボジティブ実現に向けて
  ~企業と森のマッチングセミナー~」

  会場:木材会館7F大ホール(江東区新木場1-18-8)
  参加費:無料
  お申込み・詳細:https://np-forest2026.peatix.com/view

  ネイチャーポジティブ実現に向けて、企業の自然資本経営・環境への
  取組・サステナビリティに関する最新動向についてご紹介します。

  また、企業が日本国内の森林と関わり、具体的な取り組みを進めるため、
  他セクターとのパートナーシップ・連携による森林づくりの事例と共に、
  企業・地域の価値共創によるアクションについて議論します。

  当日は、企業と地域の森林とを結ぶ「森づくりコーディネーター」が
  ブース出展を行い、ネットワーキングと連携・協働のきっかけづくりの場もございます。
  ネイチャーポジティブやTNFD対応等の取り組みを進めている、
  または今後検討している企業・関係者の皆さまは、ぜひご参加ください。

  【出演者】
   講演:藤田 香さん
      (東北大学 グリーン未来創造機構 教授・日経BP ESGフェロー)
   話題提供:
    ①土居 拓務さん((株)農林中金総合研究所
             リサーチ&ソリューション第2部 主事研究員)
    ②とくしま森林づくり県民会議・とくぎんトモニリンクアップ(株)
   コーディネーター:
    山本 信次さん(岩手大学農学部 教授)

  【マッチング・ブース出展予定団体】
   株式会社ソマノベース、(公社)京都モデルフォレスト協会、
   (公財)森林文化協会、とくしま森づくり県民会議、
   NPO法人森のライフスタイル研究所、認定NPO法人 環境リレーションズ研究所、
   やまなし森づくりコミッション、林野庁国有林野管理室 ほか

  【主催】
   (株) 農林中金総合研究所、(公社) 国土緑化推進機構、
   NPO法人 森づくりフォーラム
   ※本セミナーは、R7年度 林野庁補助事業として実施いたします。
  
  ★お申込みはこちらから
   https://np-forest2026.peatix.com/view

 ■12月23日(火)15:00~16:30  オンライン配信﨑
  「野外活動中のクマ対策・予防策を考える」参加者募集中!
  https://moridukuri.jp/forumnews/261223

  講師:山﨑 晃司さん(東京農業大学 教授)
  アーカイブ:お申込みいただいた方と
        森づくりフォーラム会員に後日案内予定
  参加費:森づくりフォーラム会員  無料 /一般  500円
      ※グリーンボランティア保険利用・登録のみの団体は、
       森づくりフォーラムの会員に含まれません。
  
  ★お申込みはこちらから
   https://moridukuri.jp/forumnews/261223

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   ▲グリーンボランティア保険 森での「もしも」に
    https://moridukuri.jp/insurance/index.html
   ▲「フォレスト21 さがみの森」(神奈川県相模原市)
    森づくりに参加しませんか。
    https://moridukuri.jp/about/field.html#sagaminomori
   ▲森づくりフォーラムは創立30年NPO法人化25年です。
    創立前後の取組みを紹介しています。
    https://moridukuri.jp/forumnews/morifo_sanrin_nakazawa

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   2 活動ほか おしらせ
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 ■クラウドファンディング実施中
  『人とシカが共生できる社会へ!市民科学で防鹿柵の効果を見える化する』
  https://academist-cf.com/projects/407

 ■石川 12月16日(火) 能登の森林と都市の未来を考えるセミナー
  金沢会場+オンライン 主催/ATE-NETほか
  https://www.jwda.or.jp/cms/information/contents/295/

 ■神奈川 12月20日(土) 花粉症ゼロを目指す 
  全国花粉の少ない森林づくりシンポジウム2025
  主催/全国林業改良普及協会
  https://www.ringyou.or.jp/hukyu/detail_1928.html

 ■人が森とともに生きられる未来を守りたい!
  JUON 寄付月間キャンペーン 2025年12月
  https://juon.or.jp/join/join_632.html

 ■群馬・神流町、2026年1月17(土)~18日(日)
  1泊2日の林業しごとの体験ツアー
  https://turns.jp/127202

 ■東京 1月21日・22日 ゼロから学ぶ 炭素クレジット × 植林プロジェクト入門研修
  https://jifpro.or.jp/infomation/22658/

 ■宮崎 2026年1月24日(土) 報告会
        1月25日(日) 見本林ウォーク
  綾の照葉樹林プロジェクト20周年記念報告会
  https://www.pref.miyazaki.lg.jp/shinrin-keiei/event/20251201151107.html

 ■和歌山 1月25日 隈研吾×中川雅也 公開シンポジウム
  more trees トリエンナーレ2026
  https://www.more-trees.org/news/triennale2026/

 ■京都 1月26日 新しい里山里海の勉強会(第13回)
  https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/blog/archives/41479

 ■クマに関する各種情報・取組 環境省
  https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/effort12.html

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  ▲中東人道危機 救援金 日本赤十字社
  https://www.jrc.or.jp/contribute/help/cat751/
  ▲やさしい日本語で読む 世界人権宣言 
  https://www.unic.or.jp/activities/international_observances/75th_humanrights/amnesty/
  ▲3.11甲状腺がん子ども基金 
  http://www.311kikin.org/
  ▲緑の募金
  https://www.green.or.jp/bokin/

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   3 気になる森と緑と木と 関連情報 
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   ■北海道 泊再稼働に知事が同意 熟議なき結論認められぬ
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1250628/

   ■北海道 核ごみ処分場選定 概要調査手続き本格化へ
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1250546/

   ■新潟 県議会と原発 県民世論くみ取る努力を
    https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/738499

   ■原発への支援「市民社会も監視を」、
    アジア開発銀行が融資を解禁 日本は最大の出資国
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/455936

   ■署名344万筆、政府に提出「核禁条約、批准を」
    ―非核三原則堅持も訴え・被団協
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2025112101008&g=soc

 ■CO2排出量過去最多 1.5度目標「あと4年で不可能に」
  https://mainichi.jp/articles/20251113/k00/00m/040/190000c

 ■「氷河湖」各地で洪水
  https://mainichi.jp/maisho/articles/20251204/kei/00s/00s/013000c

 ■五輪談合で電通グループに罰金3億円確定へ 
  https://mainichi.jp/articles/20251210/k00/00m/040/199000c

 ■秋田 市街地に押し寄せるクマ、どう向き合う? 
  秋田市で緊急シンポジウム【詳報】
  https://www.sakigake.jp/news/article/20251208AK0011/

 ■京都 森林保全に取組む「森の会」多くは林業未経験
  「山を元気にしたい」
  https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1607939#goog_rewarded

 ■沖縄 「自然史博物館」誘致 着実に前へ進める時だ
  https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1733299

 ■沖縄 「防風林の日」に500本植樹 児童ら120人参加
  https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1734191
 
 ■シカ食害で森林は「ギリギリの状態」
  防止柵効果を市民参加で検証へ
  https://www.asahi.com/articles/ASTDD3S0HTDDUTFL031M.html

 ■「日本の農業はダメ」と嘆くのは日本人だけ…
  アリババ創業者が日本の小規模農業に人類の未来を見たワケ
  https://news.yahoo.co.jp/articles/6f342ddd56d0faaf92050fd74830a730edc81cb5

 ■「自然での原体験大切」和歌山で森林づくりシンポ、尾木直樹さん講演
  https://www.asahi.com/articles/ASTCY3VQHTCYBSDS001M.html

 ■富山県小矢部市で生物多様性保全プロジェクトを開始
  ~ゴールドウインが地域・自治体・日本自然保護協会と連携し、
  天然記念物「ハッチョウトンボ」の生息地を再生へ~
  https://about.goldwin.co.jp/news/page-39008

 ■準絶滅危惧種フクロウが自然下で2羽巣立ちを確認 
  アドベンチャーワールドが取り組む「アドプトフォレスト活動」で
  生物多様性再生の成果
  https://www.aws-s.com/topics/detail?id=top4491

 ■山や森をのみ込む都市開発──知られざる「人間へのブーメラン」
  https://news.yahoo.co.jp/articles/529825173f38e3d9365affc7ee613cbfdc955117

 ■伝統工芸品の材料不足と「自然共生サイト」の活かし方
  https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=112722

 ■アファンの森から学ぶ「生き物のための森づくり」
  多様性豊かな森にするには、どんな手入れが必要なのだろう?
  https://note.com/miuranomori/n/nc857c7aa9aec

 ■ネイチャーポジティブ実現へ。流域の水資源「見える化」ソリューション
  「水の地図」に高い関心
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000136.000133910.html

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   4 ■森の本・本の森 
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 ■『「ふるさと回帰」という選択』広がる地方移住
  澤千絵 748円 岩波ブックレット
 ・青森県の移住交流相談員、自らの経験や移住者の声を交え、
  移住の歴史的背景、「いい移住」への課題など。
  https://www.iwanami.co.jp/book/b10144351.html

 ■『被爆者が眠る島』知られざる原爆体験
  永井均 748円 岩波ブックレット
 ・多くの被災者が運び込まれた広島港の南に位置する似島、
  野戦病院にして埋葬場所ともなった。
  https://www.iwanami.co.jp/book/b10151789.html

 ■『過疎ビジネス』コンサル栄えて、国滅ぶ――。
  横山 勲 1000円+税 集英社新書 
  https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1273-a/
 ・過疎の自治体に近づき公金を食い物にする「過疎ビジネス」

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   枝葉末節

 ▲多くの人が犠牲となった香港の高層住宅群火災、
 あらためて火災の恐ろしさ感じさせられました。
 まずは火の用心です。
 防護ネットの内側に設置されていたのはタケ製の足場です。

 30数年前初めて香港を訪ねたとき、驚いたことのひとつが建設
 現場のタケ製足場材でした。高層ビルとタケの組み合わせが不安
 で不思議でした。2025年のいまもタケが使われているんですね。

 ▲日本では工事用の足場材には木が使われてきました。
 足場丸太・支柱・杭などが間伐材の代表的な利用方法でした。
 その販売でそれまでの育林経費を賄えるといわれました。

 木の足場丸太は、柔軟性と簡単に加工できることが利点です。
 しかし、安全の問題ほかで鋼管の足場に代わってきています。
 伝統工法その他では現在も使われているようです。

 間伐材利用量データ(林野庁)に足場丸太が登場します。
 2023年度(民有林)で、間伐材は460万m3利用されています。
 内訳は、製材215万m3、丸太24万m3、原料221万m3です。
 「丸太」に足場丸太や支柱などが含まれています。

 ちなみに、丸太利用は2008年度39万m3、2009年度48万m3
 でした。

 ▲農業でも細丸太(おもにスギ)は、刈り取った稲を干す稲架(はさ)
 に使われていました。

 昔、私のふるさとでは、細丸太を三角状に組んだ稲架を「ウシ」
 (牛)と呼んでいました。秋になると納屋の外壁に積んである
 ウシグイ(細丸太)を運び、ワラ縄で縛って組立てました。
 切妻づくりのような形で、数段ある両側に稲を架けました。

 子どもの私が稲束を下から放っても上段の父や兄に届かなかった、
 ウシのなかは暖かった、
 身体に着いたワラでチクチクしていた、
 ツボ(タニシ)を採って食べた…。

 1960年頃までのことだったでしょうか。
 なにかとムカシ話になってしまいますねえ、トシヨリは。
 いまは、機械化によって稲架は少なくなっています。

 それでも、この数年で2度、東京近郊で稲架を見ました。
 材料は、ともに鋼管でした。

 一カ所は鉄棒のように1段だけでした。
 もう一カ所は4段の「ウシ」をつくり、両側に稲を干していました。
 東京都あきる野市にある「横沢入」です。
 ここは、2006年に東京都で初めて里山保全地域に指定され、
 市民団体が調査や保全活動などに参画しています。
 
 その姿が懐かしく、何枚も写真を撮り周囲を回りました。
 中に入ってみたかったのですが、不審人物と疑われるのでは、と
 思いとどまったのでした。

 ▲先日、青森県沖を震源地として震度6強(八戸市)の地震があり、
 気象庁は初めて「後発地震注意情報」を出しました。

 来春で、3.11から15年です。

 多くの人が福島に戻れないままです。
 溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)取出し開始は遅れるとのことです。
 デブリは推計880トンあるとのことです。
 これまでに採取(試験的に)できたデブリは約0.9グラムです。
 そして、核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)処分問題があります。

 この地震列島に原発適地があるとは思えません。

 15年が過ぎたいまでも。
 たとえば、きのこや山菜などは広い範囲で出荷制限されている
 ものがあります。

 よく言われていることです。
 海岸に原発の並ぶ日本列島、「敵」をつくればどうなるでしょう。
 いまの日本列島、「兵糧攻め」に耐えられると思いますか。
 歴史に謙虚でありたいものです。

 ▲安心安全で平和な日々は、まずは「足場」を固めてから。
 
 と、いうことで。また、次号。       
                    (中沢和彦)
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 ・間伐材の利用状況/林野庁
  https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/suisin/kanbatsumenseki.html
 ・丸太足場はまだ使われている!?
  https://www.ashiba-relief.com/blog/8183/
 ・横沢入里山保全地域/東京都環境公社
  https://www.tokyo-satoyama.metro.tokyo.lg.jp/map/detail?cId=185
 ・きのこや山菜の出荷制限等の状況/林野庁
  https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/syukkaseigen.html
 ・半藤一利・宮崎駿が語る「持たざる国」の将来のこと
  https://books.bunshun.jp/articles/-/6430

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