『森づくりフォーラム通信』No.360 2025年11月28日号


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     『森づくりフォーラム通信』No.360 2025年11月28日号
           NPO法人森づくりフォーラム
       https://www.moridukuri.jp/member/index.html
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    1 森づくりフォーラムからのおしらせ 
    2 活動ほか おしらせ
    3 気になる森と緑と木と 関連情報 
    4 森の本・本の森 
      枝葉末節

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   1 森づくりフォーラムからのおしらせ
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 <緊急オンライン開催!参加者募集スタート>
 「野外活動中のクマ対策・予防策を考える」
 2025年12月23日(火)15:00~16:30  オンライン配信
 https://kumataisaku-moridukrui.peatix.com/view

 講師:山﨑 晃司さん(東京農業大学 教授)
 アーカイブ:お申込みいただいた方と
       森づくりフォーラム会員に後日案内予定
 参加費:森づくりフォーラム会員  無料 /一般  500円
     ※グリーンボランティア保険利用・登録のみの
      団体は、森づくりフォーラムの会員に含まれません。

 全国でクマによる人身被害、林産物・農作物への被害が相次ぎ、
 野外活動への不安が高まっています。
 そこで森づくりフォーラムでは12月23日、東京農業大学の山﨑晃司教授を迎え、
 「野外活動中のクマ対策・予防策」をテーマにオンライン講座を開催します。
 森林整備や里山保全、環境教育活動などに携わる
 ボランティア・団体の皆様が、今後も安全に活動を続けるために、
 クマに関する正しい知識と対策・予防策を学びます。

 【講師プロフィール】
 山﨑 晃司さん
 東京農業大学地域環境科学部教授。博士(農学)。
 東京都高尾自然科学博物館、茨城県自然博物館の学芸員を経て現職。
 専門は動物生態学・保全生態学。
 主な著書に『ツキノワグマ すぐそこにいる野生動物』(東京大学出版会)、
 『ムーン・ベアも月を見ている』(フライの雑誌社)などがある。

 お申込みはこちらから
 https://kumataisaku-moridukrui.peatix.com/view
 
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   ▲グリーンボランティア保険 森での「もしも」に
    https://moridukuri.jp/insurance/index.html
   ▲「フォレスト21 さがみの森」(神奈川県相模原市)
    森づくりに参加しませんか。
    https://moridukuri.jp/about/field.html#sagaminomori
   ▲森づくりフォーラムは創立30年NPO法人化25年です。
    創立前後の取組みを紹介しています。
    https://moridukuri.jp/forumnews/morifo_sanrin_nakazawa

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   2 活動ほか おしらせ
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 ■東京 12月~3月【全4回】都市と森のラーニングジャーニー
  ~国産材活用の現場を訪ね、新たな学びの場を創る~
  主催/港区立エコプラザ
  https://minato-ecoplaza.net/eco-event/2512_2603_journey/

 ■埼玉・飯能 11月30日(日) 井上林業山林見学会 
  〜「これからの森づくり」を現場で考える〜
  https://k-kirari.co.jp/blogs/event/event20251130
 
 ■栃木 12月7日  とちぎの環境と子どもの未来を考える会 withプレーパーク体験会
  https://www.geoc.jp/activity/epo/210839.html

 ■宮城  12月13日  ネイチャーポジティブ・キャリアフェスタ vol.2 at 仙台
  https://naturepositive-career-vol2.peatix.com/view

 ■埼玉・飯能 12月14日(日) 井上林業×森林セラピスト
  「心を整える、貸切森林浴&木工体験」モニターツアー
  https://k-kirari.co.jp/blogs/event/event20251214

 ■石川 12月16日(火) 能登の森林と都市の未来を考えるセミナー
  金沢会場+オンライン
  主催/アテ林業・能的復興プラットフォームほか
  https://www.jwda.or.jp/cms/information/contents/295/

 ■神奈川 12月20日(土) 花粉症ゼロを目指す 
  全国花粉の少ない森林づくりシンポジウム2025
  主催/全国林業改良普及協会
  https://www.ringyou.or.jp/hukyu/detail_1928.html

 ■東京・ハイブリッド 12月25日
  竹イノベーション研究会の活動内容と最近の竹利用事情について
  https://peatix.com/event/4686064/view

 ■『緑の募金法制定30周年記念誌』pdf国土緑化推進機構
  「さがみの森」と森づくりフォーラムが紹介されています。
  https://www.green.or.jp/bokin/30th-anniversary

 ■クマに関する各種情報・取組/環境省
  https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/effort12.html

 ■<九州エリア限定>九電みらい財団 R8年度助成事業 公募中
  https://www.kyuden-mirai.or.jp/support/2026/boshu.html#bosyu

 
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   ▲中東人道危機 救援金 日本赤十字社
    https://www.jrc.or.jp/contribute/help/cat751/
   ▲やさしい日本語で読む 世界人権宣言
    https://www.unic.or.jp/activities/international_observances/75th_humanrights/amnesty/
   ▲3.11甲状腺がん子ども基金 
    http://www.311kikin.org/
   ▲緑の募金
    https://www.green.or.jp/bokin/

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   3 気になる森と緑と木と 関連情報 
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   ■新潟 柏崎再稼働容認 住民の不安置き去りだ
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/450997?rct=editorial

   ■北海道 泊再稼働と知事 拙速判断は禍根を残す
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1244394/

   ■「核兵器のむごさが伝わっていない」 
    政治家の相次ぐ発言で揺らぐ非核三原則に、焦る被爆者
    https://www.47news.jp/7622446.html

   ■署名344万筆、政府に提出「核禁条約、批准を」
    ―非核三原則堅持も訴え・被団協
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2025112101008&g=soc

 ■<社説>COP30閉幕 危機感の共有が必要だ
  https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1243726/

 ■CO2排出量過去最多 1.5度目標達成「あと4年で不可能に」
  https://mainichi.jp/articles/20251113/k00/00m/040/190000c

 ■COP30、合意成立も化石燃料脱却への工程表では折り合えず 紛糾の末
  https://www.youtube.com/watch?v=ca5CZxZEyrc
 
 ■スイス 村の9割「魔法の谷」を襲った氷河崩壊
  https://mainichi.jp/articles/20251120/k00/00m/030/202000c

 ■35年で「ブラジルの森丸ごと1個分」伐採 国連報告書
  https://mainichi.jp/articles/20251117/k00/00m/040/221000c
 
 ■化石燃料インフラ 生態系と20億人の権利を危険にさらす
  https://www.amnesty.or.jp/news/2025/1117_10814.html

 ■生物多様性と他分野の政策統合
  https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2025/1120_13.html

 ■自然守る高校生研究者集団…静岡北高科学部の取り組みにフォーカス
  https://news.yahoo.co.jp/articles/640550fecffa0952f5dc7d77997e24a463033bfc

 ■【ツール】地方創生「地域課題」ダッシュボードβ版(市区町村)
  https://www.chisou.go.jp/sousei/about/dashboard/index.html

 ■川の近くの木々を伐採
  クマが身を隠しやすい場所を減らす試み(山形・長井市)
  https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2301580?display=1

 ■生物多様性・自然資本保全と持続的な経済成長の両立に向けた提言 経団連
  https://www.keidanren.or.jp/policy/2025/077.html

 ■「売ってしまえば責任なし」メガソーラー“転売ビジネス”横行の闇
  https://news.yahoo.co.jp/articles/195342bc56f77eadaf983b645132da04a73e1f25

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   4 ■森の本・本の森 緑の映像
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 ■『森林生態系の保全管理』―森林・野生動物・景観
  上田 裕文・ 梶 光一ほか 編 定価3630円 共立出版
  https://www.kyoritsu-pub.co.jp/book/b10139555.html
 ・森林美学を「森林管理のリテラシー」と位置づけ、人間の
  風景認識を通じた森林の把握・評価に基づく森林の保全管理
  の必要性とその実践方法を論じている。

 ■『過疎ビジネス』コンサル栄えて、国滅ぶ――。
  横山 勲 1000円+税 集英社新書 
  https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1273-a/
 ・過疎の自治体に近づき公金を食い物にする「過疎ビジネス」、
  地域の重要施策を企業に丸投げする「限界役場」。

 ■『橋本山 生きる森をめぐる』 滝川景伍
  1980円  農山漁村文化協会(農文協)
  https://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54025119/
 ・森との対話なくして日本の林業の未来はない。
  その理由を橋本山(徳島県)の姿を通して伝える。

 ■『山の木、とどけ!』つなげるつながる木の仕事
  キッチンミノル(著) 1782 円+税   テキサスブックセラーズ
  https://texasbooksellers.jp/2025/05/27/yamanoki/
 ・山から木が届くまでを、写真とやさしい文章で紹介。
  自然や仕事に興味を持つきっかけになる写真絵本。

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   枝葉末節

 ▲広い空とゆったり流れる川、そんな風景を求めて東京都北区
 赤羽にある荒川赤水門(中之島)に行きました。

 地下鉄・赤羽岩淵駅から歩いて7~8分ほどで新荒川大橋です。
 土手道を下流方向に歩いていくと赤い水門が見えます。
 1924(大正13)年につくられ、いまは使われていない旧岩淵水門
 (赤水門)です。

 荒川は、その名が示すように氾濫を繰り返してきました。
 かつて、荒川は蛇行の多い現在の隅田川を流れていました。
 治水対策として人工水路・荒川放水路(22km)が計画され、工
 事は、1911(明治44)年から1924(大正13)年に行なわれました。
 荒川と隅田川の分岐点が岩淵水門となりました。

 ▲古い水門を見上げながら横の橋を渡って中之島へ。
 旧水門は、2024年に国の重要文化財に指定されています。
 中之島は川に浮かぶ小さな「島」です。
 5分あれば一周できます。

 大きな石碑に「農民魂は、先ず草刈りから」と刻まれています。
 ここで1938(昭和13)年から6年間開かれていた全日本草刈選手権
 大会の記念碑です。地方予選もあったようです。

 「草刈り大会」といえば当方、1995年から3年間開かれた「下草
 刈り大会by500」の暑~い夏を思い浮かべてしまいます。
 こちらは、東京・多摩地域の若い人工林で開いた大会(体験会)で、
 予定500人を超えて600人ほどが参加しました。
 この大会をひとつの契機に森づくりフォーラムが発足しました。

 釣り人の向こう、1982年完成の岩淵水門(青水門)が見えています。

 荒川・隅田川・新河岸川、赤水門・中之島・青水門の位置関係は
 荒川知水資料館(amoa)トップページの写真を見てください。

 水門近くに「荒川知水資料館」があります。
 立寄って少しマナボウと思ったのですが、休館日でした。
 発作的散策は、そんなことになるわけです。

 ▲おだやかな流れを眺めていたら、荒川の下流と上流をつなぐ
 小さな取組みを思い出しました。

 1990年代でした。
 足立区青年センター(だったかと‥)の連続講座を手伝いました。
 森林・林業がテーマで、週1回平日の夜に5回ほどでした。
 参加者は10数人、場所は西新井大師近くでした。

 初回は私一人でしたが、2回目以降はゲストを迎え、私は進行役
 として質疑応答などをしました。

 その最終回、足立区を流れる荒川上流の林業地を訪ねました。
 埼玉県飯能市の西川林業地・井上林業の森林です。
 西川といっても、その名の川があるわけではありません。
 「江戸の西の川から送られてくる材」から、そう呼ばれました。

 市民参加の森づくりや林業研究グループ活動などで若手林業家の
 井上淳治さんにはお世話になっていました。かつて、森づくり
 フォーラム理事でもありました。淳治さんの父親・井上峰次さんは
 当時、東吾野森林組合の組合長でした。
 お二人の協力で、上流の取組みを訪ねることができました。

 ウェブサイトによれば、この11月30日と12月14日、
 井上林業で見学会ほかが開かれるとのことです。

 何世代にもわたり森を育み、いま新たな取組みも行っている
 のは次世代・井上峻太郎さんです。

 ▲良い天気です。
 中之島の石ベンチで、しばらくぼんやりとしました。
 ゆったり流れる川と広~い空です。
 
 いま見ている風景から、見えていない上流の森林のこと、
 そして遠くなった時間まで眺めている自分に気づかされ
 たりします。

 川には、ハズカシさを呼び覚ますチカラもあるようです。
                    
                  (中沢和彦)

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 ・知っていますか?荒川放水路のこと/東京都足立区
  https://www.city.adachi.tokyo.jp/pickup/arakawa100th.html
 ・荒川知水資料館 AMOA(東京都北区)/ 国土交通省 
  https://www.ara-amoa.com/
 ・井上林業(埼玉県飯能市)
  https://k-kirari.co.jp/pages/inoueringyo
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