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『森づくりフォーラム通信』No.356 2025年10月1日号
NPO法人森づくりフォーラム
https://www.moridukuri.jp/member/index.html
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1 森づくりフォーラムからのおしらせ
2 活動ほか おしらせ
3 気になる森と緑と木と 関連情報
4 森の本・本の森
枝葉末節
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1 森づくりフォーラムからのおしらせ
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■参加者募集スタート!オンライン配信
11月12日(水)19:30~21:00
「広がる木の街と森との距離〜木材的建築のすすめ〜」
お申込み・詳細:https://peatix.com/event/4603457/view
<出演者>
講演:大庭 拓也さん
(株)日建設計 設計監理部門設計グループ ダイレクター
聞き手:成田 陸さん
近年、「ウッド・チェンジ」の呼びかけや制度改正の追い風を受けて、
都市部では中大規模木造建築が急速に広がっています。
大阪・関西万博の「木のリング」や日本館、役場や学校、
さらには民間のビルまで、街の景色に木の建築が増えてきました。
こうした背景には、新しい工法や建材の登場、法改正などによる
「木を使いやすくなった社会」の変化があります。
今回の講座では、日建設計「Nikken Wood Lab」トップの
建築家・大庭拓也さんをお迎えします。
大庭さんは都市部の大規模建築だけでなく、「つな木」という
人の手で組み立てられる小さな木質ユニットも開発。
大きな建築から身近な木の空間まで幅広く取り組みながら、
近年は「木材的建築」という新しい考えを提唱しています。
森づくりフォーラムでは2015年から連続講座「森から人へ 人から森へ」を
開催してきました。10年目を迎える今年からは、
コミュニティ講座『MORI TO HITO』 としてリニューアルします。
その第1回となる今回は、大庭さんとともに、「広がる木の街」と「森」との
距離感を見つめ直し、木造建築が描くこれからの都市と森の関係を考えます。
参加費:一般・学生:500円/森づくりフォーラム会員:無料
お申込み・詳細:https://peatix.com/event/4603457/view
アーカイブ視聴あり
■内山 節エッセイ「産業」を公開しました!
"産業は流通、消費の体勢が生まれてこそつくられていくのである。
ところが日本の近代史では、木材は流通させれば商品になる時代がつづいた。"
本文はこちら:https://moridukuri.jp/library/sanngyou
■グリーンボランティア保険のご案内
野外活動・イベントを主催されている団体の皆様へ
森での「もしも」に備えて、ご利用ください。
https://moridukuri.jp/insurance/procedure.html
<主な特徴>
○チェンソーや仮払い機など動力使用の活動も対象
○保険料は活動実績に応じた後払い方式
○活動中止時は保険料の発生なし
○活動日までに登録・手続きですぐに利用可能
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▲「フォレスト21 さがみの森」(神奈川県相模原市)
森づくりに参加しませんか。
https://moridukuri.jp/about/field.html#sagaminomori
▲森づくりフォーラムは創立30年、NPO法人化25年です
https://moridukuri.jp/forumnews/morifo_sanrin_nakazawa
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2 活動ほか おしらせ
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■兵庫 10月25日(土)全国森林鉄道サミットin しそう波賀
10月26日(日) 林鉄フェスしそう 2025
https://haga-rintetsu.com/
■栃木 10月26日(日) 田園環境都市おやま平地林シンポジウム
~みんなで考えて、みんなで支えるおやまの森づくり~
https://x.gd/Vp8Fs
■和歌山 11月8日(土) わかやま林業体感セミナー2025 和歌山会場
https://kinokuniforester.work/seminar/wakayama/wakayama1/
■岐阜 11月4日(火)-5日(水) 森林サービス産業全国交流会「Forest Value Summit 2025」
〜森林サービス産業の最前線と共創の場〜
https://gifumorikura.pref.gifu.lg.jp/fvs2025/
■東京 11月4日(火) 森林づくり全国推進会議シンポジウム
「企業と森林の共創によるwin-winな未来へ」
https://mori-zukuri.jp/forest-mtg/news/002099.html
■福島 11月15日(土) 福島の森と木の親子体験オンライン教室2025
参加費:無料/対象:小学校中学年以上の親子/窓口:全国林業改良普及協会
「福島の森林・林業再生に向けたシンポジウム」として、
自宅等から参加できるオンライン教室です。
詳細・お申込み:https://x.gd/aRips
■栃木 11月30日(日) 日光杉並木植樹400年記念 杉並木ウォーク
https://www.pref.tochigi.lg.jp/c10/education/bunkazai/suginamiki/suginamikiwalk.html
■国有林野における生物多様性の保全に配慮した 森林施業の手引き
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kokuyu_rinya/sizen_kankyo/attach/pdf/tebiki-5.pdf
■「草の根市民基金・ぐらん」2025年度助成 公募中
https://citizensfund-grand.org/
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▲中東人道危機 救援金 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/cat751/
▲やさしい日本語で読む 世界人権宣言
https://www.unic.or.jp/activities/international_observances/75th_humanrights/amnesty/
▲3.11甲状腺がん子ども基金
http://www.311kikin.org/
▲緑の募金 https://www.green.or.jp/bokin/
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3 気になる森と緑と木と 関連情報
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■「私が受けてきたものは構造的暴力」
原告が意見陳述 「311子ども甲状腺がん裁判」
https://www.ourplanet-tv.org/51577/
■「デブリ取り出しで赤字なら東電の借金返済ゼロ」本当か?
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20250918/biz/00m/020/010000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailyu&utm_content=20250920
■福島 牛が流した涙、刻まれた痛み 気持ちを吐き出し心に変化
原発事故がもたらしたもの
https://www.47news.jp/13130906.html
■(社説)安保法制成立10年 恣意的運用 厳格な歯止めから
https://www.asahi.com/articles/DA3S16305166.html
■マダニ媒介感染症SFTS 患者150人超“どの地域でも可能性”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250916/k10014923671000.html
■映画「北の流氷」製作中止の舞台裏
えりも町など4町と監督、書面交わさず 追加負担の認識にずれ
(襟裳岬の緑化事業を題材した映画)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1213136/
■茨城 民有林に防除対策費を補助 ナラ枯れ被害拡大防止へ
https://newstsukuba.jp/58205/17/09/
■ソフトバンク、全国の森林保全支援で40億円超寄付 消費者のエコ活動も促す
https://news.yahoo.co.jp/articles/e19acf54030830031a3fd573909fc5bb7f6c98f9
■深刻化する野生鳥獣被害 林業にも暮らしにも大脅威
https://htonline.sohjusha.co.jp/710-066/
■クマからあなたの身を守るために
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250922/k10014925511000.html
■暑くなる東京、世界の都市が樹木を増やす中で伐採。
ヒートアイランド対策に「逆行」するまちづくり
https://www.huffingtonpost.jp/entry/tokyo-heat-island_jp_68b276dae4b072bf6d64b20e
■シカ牧草食害防止で高い効果 1番草の収穫量2・7倍超に
岩手県の立体柵 実用化へ前進
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a4c84b707fc25fe5f097363104db04a198c46c8
■国連独立調査委、イスラエルがガザで「ジェノサイド」と認定
https://www.bbc.com/japanese/articles/c1jz5exkgk9o
■日本政府、パレスチナ国家承認を見送りへ
https://www.asahi.com/articles/AST9J4H4TT9JUTFK01XM.html
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4 ■森の本・本の森 □緑の映像
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■『自然に倣う広葉樹の森づくり』 よみがえる山里
清和研二 2400円+税 築地書館
https://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1689-1.html
・森の恵みをていねいに引き出しながら、森と山里を豊かにする
森づくりと林業のあり方を提案する。
■『山・森林で働く』(なるにはbooks補巻29)
三宅岳 1600円 + 税 ペリカン社
「山・森林での仕事に携わる人たち」を紹介。
http://www.perikansha.co.jp/Search.cgi?mode=SHOW&code=1000001977
□映画「北の流氷」(仮題) 製作中止のお知らせ
(襟裳岬の緑化事業を題材とした映画) 北海道様似町
http://www.samani.jp/news/2025/09/post-1064.html
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枝葉末節
▲上機嫌で過ごしたい。
常々そう思っているのですが、なかなか難しい昨今です。
理由はさまざまですが、内外のニュースに触れるたびに不機嫌に
なってしまうような…。
▲「フキハラ」という言葉を聞きました。
上機嫌の反対は不機嫌です。
その不機嫌な表情や態度をそのまま誰かの前で表してしまう。
不機嫌ハラスメント=フキハラというのだそうです。
仕事で、買い物で、家庭で…。思いあたるところ多です。
「ごきげんよう」
1950年代あたりの日本映画でお嬢さんが手を振る印象です。
「出会った時や別れの際に、相手の健康状態を伺う意味合いを
込めて交わされる」
「主に山の手言葉として使われるようになった」
そんな説明文がありました。
「ごきげんよう」と、笑顔で手を振られれば、
『朝日のようにさわやかに』、機嫌は上向きになる。
ような気がするではないですか。
▲上機嫌になりにくかった理由のひとつが記録的な暑さでした。
そんな夏、前後篇2冊を3か月ほど読みつづけた本があります。
『荷風の昭和 』前篇・後篇 川本三郎(新潮選書)
永井荷風の作品は『日和下駄』『断腸亭日乗』『ぼく東奇譚』ほか
を音声や「青空文庫」で部分的に読み聞きした程度です。
それでも『荷風の昭和』を読み続けられたのは、
映画や文芸評論さらには紀行文などを手がけてきた著者が紹介する
エピソードや引用などの幅広さがあります。
荷風が歩き過ごした場所を訪ね、ていねいに「荷風の昭和」を追い
ます。
私は、著者の紀行文や自身の一人暮らしの日常を綴った「東京つれ
づれ日誌」(月刊『東京人』)、それらを元にした書籍やエッセイ集
などで、狭くなりがちな視野を広げてもらってきました。
その川本さんが描いた一人の作家の昭和です。
一人暮らし、散歩好き、東京周縁の景観発見、色好み、
徹底的に嫌った軍国主義、世間の風潮になびかず孤立を守る、
空襲、疎開生活、偏屈、踊り子たちとのつきあい、文化勲章、
老いの寂寥感。
時代の中の永井荷風が浮かび上がってきます。
永井荷風の日常から時代が見えてきます。
読み終えるのに時間がかかった理由は、
当方の知識不足や集中力低下、体調不良ほかさまざまです。
一方、本書で紹介される事件・事故や書籍や映画や音楽や地名など
に「つい」寄り道を繰り返してしまったからでもあります。
検索したり、本を探したり、映像を観たり、音楽を聴いたり、
中断したり、ジグザグジグザク読書の夏でした。
この本には、これまでなんとなくイメージしていた戦前戦中戦後
の「昭和」とは異なる日常が綴られていました。
そして、「いま」はどんな時代なのかを思ったりします。
寄り道する場所を発見する散歩は刺激的です。
やっぱり、寄り道は豊かな時間と感じます。
▲9月中旬のある日。
実りの秋を期待して、5月に訪ねた稲田まで自転車で走りました。
ようやく到着した稲田は、すっかり刈り取られていました。
青々とヒコバエが広がっていました。
重いペダルの帰り道、小さな緑地に寄り道しました。
赤と白のヒガンバナが咲きはじめていました。
ちょっと上機嫌になったような気がします。
(中沢和彦)
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・『荷風の昭和 』前篇後篇(新潮選書)川本三郎
https://www.shinchosha.co.jp/book/603927/
・作家別作品リスト 永井荷風 青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1341.html#sakuhin_list_1
・『日和下駄』東京散策記 第三・樹木 永井荷風
https://www.aozora.gr.jp/cards/001341/files/49658_37661.html
・家族と暮らせば 山田太一論 川本三郎
https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/kawamoto/001/
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