『森づくりフォーラム通信』No.334 2024年10月31日号


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     『森づくりフォーラム通信』No.334 2024年10月31日号
             NPO法人森づくりフォーラム 
           https://www.moridukuri.jp/member/index.html
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    1 森づくりフォーラムからのおしらせ 
    2 活動ほか おしらせ
    3 気になる森と緑と木と 関連情報 
    4 森の本・本の森 緑の動画
      枝葉末節 
      
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   1 森づくりフォーラムからのおしらせ
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 ■11/17(日) 第1回 \東京の森で FUN!FOREST!!/
  『初心者のための森づくり体験会2024 ~初冬の森~』

  森の魅力を初心者でも楽しく学べる
  東京の森づくり団体のフィールドで行う
  森も人も元気になれる体験プログラムです!
  年内に3回の活動を予定しております。
  ぜひご参加ください!

  その1:11/17(日)「竹の伐採とササ刈り・夏草の整理」
  対象:小学生以上、フィールド:日野市
  申し込み:https://funforest20241117.peatix.com
  受入団体:緑地管理ボランティアの会
  【参加費】一般:2000円 
       学生(中学~大学生)/森づくりフォーラム会員:1000円 
       小学生:500円
  【集 合】JR日野駅
  【時 間】9:00~15:00(詳細は受付後ご案内します)
  【申込締切】1週間前まで(先着順)

  ★1回目から3回目までのプログラム詳細はこちら
   https://moridukuri.jp/forumnews/taikenkai2024winter.html

 ■11月24日(日)「フォレスト21さがみの森」体験イベント
  『秋の森づくり体験 with 焚火』参加者募集中!
  https://peatix.com/event/4151393/view

  秋が深まる季節、森の中での体験で自然のエネルギーを感じてみませんか?
  子供から大人まで、幅広い世代の方々に楽しめるプログラムです
  森づくりの作業(間伐等)をご体験いただいたあと、
  火を囲みながら、簡単なおやつ作りをしてみませんか?

  対 象:小学生以上(小学生は保護者同伴でご参加ください)
  定 員:15名程度(先着順)
  参加費:初回参加者:1,000円/リピーター参加者・小学生以下:300円
      ※リピーター参加者とは、過去に「フォレスト21さがみの森」の
       定例活動に参加されたことがある方です。
  詳 細:https://moridukuri.jp/forumnews/241124

 ■定員間近! 11月16日  森林社会学研究会 連続講座34回@熊本
  『”森づくり“と”まちづくり”を一緒に考えよう!
  ~市民が参加・協力して地域の森林ビジョンをつくるには~』
  詳細:https://moridukuri.jp/forumnews/241116

 ■新たに2つの助成制度を掲載しました!
  森づくりに関わる助成金・交付金情報
  https://moridukuri.jp/moridukuri/mori_jyosei_info.html

 ■内山 節 エッセイ「日本の文化」を公開しました!
  https://moridukuri.jp/library/nihonnobunka
  "自然と対決することも、自然を排除することもなく、
  自然と人間の協力し合う世界が私たちを支えている。
  そのことに疑いをもたなかった精神が、
  さまざまな日本の伝統的文化を生みだしてきたのである。"

 ■【協力イベント】11月28日(木) 18:30~20:00
  環境保全活動リーダー講座 ~森づくりや農の活動を運営するには~
  第1回「リーダーに求められる力」 第1回のみ参加費無料

  お申込み・詳細:https://peatix.com/event/4176128
  講 師:朝廣 和夫(九州大学大学院芸術工学研究院)
  主催:JCVN(NPO法人日本環境保全ボランティアネットワーク)
 
  JCVN(NPO法人日本環境保全ボランティアネットワーク)は、
  「安全で、楽しい」環境保全活動を広めることを目指して活動しています。
  このオンライン・リーダー講座(全4回)では、
  森づくりや農作業、ガーデニング、災害復旧などのボランティアの
  現場活動をまとめる「環境保全活動リーダー(現場リーダー)」の
  技術や考え方を学んでいきます。
  第1回のテーマは「リーダーに求められる力」です。ぜひご参加ください!

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   2 活動ほか おしらせ
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   ■被災地支援・災害ボランティア情報
     全国社会福祉協議会
     https://www.saigaivc.com/20240920ooame-01/

 ■11月15日(金)やまなし森づくりフォーラム2024
  https://www.pref.yamanashi.jp/shinrin-sb/ryokuka/moridukuri.html

 ■埼玉 内山節『哲学講座』「報復される時代」
  11月16日(土)・17日(日) 農文協・戸田事務所またはオンライン
  申し込み https://peatix.com/event/4113149

 ■宮城 11月16日(土) 国民参加の森林づくりシンポジウム
  https://ikujusai2025-miyagi.jp/info/?p=599

 ■東京 FSC 30周年記念フォーラム
  11月29日(金)13:30〜17:00
  申し込み https://peatix.com/event/4163004

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       ■気温上昇を止める「個人でできる10の行動」
        https://www.unic.or.jp/files/actnow.pdf

       ■3.11甲状腺がん子ども基金
        http://www.311kikin.org/

       ■緑の募金  https://www.green.or.jp/bokin/
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   3 気になる森と緑と木  関連情報 
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    ■北海道 寿都に第四紀火山か 
    核ごみ最終処分場、大半が不適地の可能性
    https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1080113/

    ■1からわかる!核のゴミ(1)そもそもどんなものなの?
    https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji87/

    ■宮城 再稼働、疑問や不安 女川原発周辺で抗議活動も
    https://www.47news.jp/11694870.html

    ■新潟 柏崎刈羽原発再稼働の是非問う「県民投票」実現へ、
    市民団体が10月28日から署名活動開始
    https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/498747

    ■福島 【戻せ 恵みの森に─原発事故の断面─】
    https://www.minpo.jp/feature/forestofBlessings

 ■北海道大学 森林炭素量の全国地図、10m四方で把握
  https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG017JT0R01C24A0000000/

 ■生物多様性、50年で73%低下 自然環境の損失、気候変動が影響
  https://news.yahoo.co.jp/articles/b42c0c03c6cec84860ab561639d8b6f137fad2ee

 ■青森 95歳のキコリ 写真集に スギ育て山大切に…敬意
  写真家の山口規子さん、林業に励む姿とどめる
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/363439

 ■東京 神宮外苑の木「強行しないで」声上がる中チェーンソーで
  「なぜ切るのか」の問いかけに対応なし
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/363184?rct=t_news

 ■東京 日比谷公園が再開発で激変する…
  都民の多くが知らない、「裏事情」と小池都知事の「皮肉」
  https://gendai.media/articles/-/135895

 ■石川 【能登二次災害】見えぬ未来「ゴーストタウンか」
  放置山林が崩れ壊滅的被害、限界集落の区長が訴える窮状
  https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/83686?page=2

 ■スーパーボランティアの尾畠さん
  能登半島入りも 1日で活動断念した理由
  https://www.news-postseven.com/archives/20241027_2001252.html?DETAIL

 ■岐阜 東白川村と「日本のFSCR認証林推進協定」締結 
  WWFジャパン
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000246.000018383.html

 ■野生のシカに角で襲われ命落とす…意外な凶暴性
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/360514

 ■滋賀 県が貸した188億円、ほとんど回収不可能か
  木材の伐採や売却、まったく計画倒れ
  https://nordot.app/1219222229894185379?c=39546741839462401

 ■大分 持続可能な林業経営へ新たな収益源確保する方法 
  田島山業
  https://news.yahoo.co.jp/articles/fcee7a99f9ed9ab1cf23fbdfcaaea7cd3b4628cb?page=1

 ■世界の樹種の3分の1が絶滅危機、IUCNのレッドリスト
  https://www.cnn.co.jp/fringe/35225453.html?ref=rss

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   4 ■森の本・本の森 □緑の動画
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    ★「この一行に逢いにきた」
     2024読書週間 10月27日~11月9日
     http://www.dokusyo.or.jp/

 ■『今どうなっている?森林環境税』 660円
  <森づくりフォーラム特集号 第5弾>
  https://moridukuri.stores.jp/items/6679304deb496f0694220574

 □NHK高校講座(R2) 論理国語 「働くよろこび」
  第42回 情景のなかの労働(内山節)「稼ぎ」と「仕事」
  https://www2.nhk.or.jp/kokokoza/watch/?das_id=D0022110562_00000#in=0&out=1200

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   枝葉末節 

 ▲1本でも森のよう、と「川棚のクスの森」と呼ばれるクスノキが山口県
 下関市にあります。樹齢1000年ともいわれています。
 その「森」を久しぶりに訪ねました。

 2004年に訪ねたとき、「森」は大きく枝葉を広げていました。
 
 2017年、「森」に枯れ枝葉が目立つようになり、一時は葉がほとんど
 なくなってしまったようです。樹勢回復作業が始まり今も続いています。
 水圧穿孔法は、地表から水圧で小さな縦穴(深さ1m)をあけ地中の通気性
 や透水性を改善するものです。縦穴は「森」の周囲1350カ所にあけられ
 ています。

 その後、枯れたかと思われた幹や太枝から「胴吹き」(休眠していた
 芽が吹く)が見られるようになりました。
 いま「森」は、太枝から先へと延びる細枝は枯れ落ち、太枝に直接葉
 が着いているような、ちょっと不思議なたくましい姿です。
 こうした地元の「森」への取組みは、ニュースなどで見ていました。

 元気に、枝葉末節を伸ばしてほしい「森」です。

 ▲山口ならではの「夏ミカン色」ガードレール、赤褐色の石州瓦、
 里山を背に点在する民家の佇まいはおだやかです。
 その先で、白波の日本海と入江と漁港に出会えます。

   「名もない港に 桃の花は咲けど~」
          (『北へ』小林旭1977年)

 などと、口ずさんでみます。
 むろん、ここは私の住む東京からは北ではなく西なのですが。
 むろん、港に名はあります。
  「特牛」

 名はあるのですが、…読めません。
 「こっとい」とのことです。

 ▲笠山椿群生林(萩市)へは、曲がりくねった岬の細道を行きます。
 10haに2万5000本のヤブツバキが自生しています。
 笠山は火山です。椿の根は岩塊を抱き、ゆっくり成長しています。
 
 花期(12月~3月)ではない秋、予想以上に静かでした。
 細道の先に思いがけなく広い駐車場、花期の賑わいを感じました。

 ちょっと薄暗い椿群生林を歩き、初春の笠山を想像します。
 
  一人で歩くには肌寒い朝です。
  真っすぐではない白っぽい幹と濃緑の葉と赤花の群生です。
  前夜の風で散ったのでしょうか。
  散策の道に敷き詰めたような、花花花。
  踏みつぶしてしまいそうで、ときどき歩みを逡巡します。

  「落ちざまに 虻 (アブ) を伏せたる 椿かな」夏目漱石

 などと、マズシクも想像をめぐらせていたら、
 クモの巣に顔面から突っ込んでしまいました。うーむ。

 森整備や道づくり、群生林はいまも人の手で守り育まれています。

 群生林に向かう岬入口に明神池という海跡湖があります。
 すぐそこの柵上に10羽ほどの猛禽類が止まっています。
 突然の出会いに驚きます。
 トンビ(トビ)です。

 餌を与える人がいるのでしょうか。
 人と鳥の保護のためにも、野生鳥獣との付き合いは
  「安易な餌付けをしない、人為的な影響を極力少なくする」
 ことが肝心です。

  「とんびがくるりと輪をかいた そこから東京が見えるかい~」
              (夕焼けとんび 三橋美智也1958年) 

 安易な「油揚げ一丁 進上(しんじょう)」(同歌)は、マズイ。

 それにしても、思い浮かぶ歌がフルイ。

 ▲下関から萩を訪ねたのは、衆議院選挙投票日の少し前でした。

 山口県は、今回の選挙から4区が3区に減少しています。
 訪ねた辺りは新3区で、一部はかつて安部首相の選挙区でした。

 行く先々で、やけに元気なセイタカアワダチソウの黄色と、
 里山を覆う竹林と森と選挙ポスター掲示板に出会いました。

 開票後、ネットで確認してみました。

 小選挙区で当選した3人は、いずれも自民党でいずれもが世襲でした。

                     (中沢和彦)

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 ・川棚のクスの森 (山口県下関市) 
  https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/112/3066.html
  https://www.city.shimonoseki.lg.jp/uploaded/attachment/7689.pdf

 ・笠山椿群生林 (山口県萩市)
  https://www.hagishi.com/search/detail.php?d=100090

 ・「思い出草」二 寺田寅彦 落ちざまに虻を伏せたる椿かな
  https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2490_11025.html

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