『森づくりフォーラム通信』No.265 2021年11月30日号


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     『森づくりフォーラム通信』No.265 2021年11月30日号
           NPO法人 森づくりフォーラム
     会員になりませんか。https://www.moridukuri.jp/member/index.html
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   1 森づくりフォーラムからの おしらせ  
   2 活動など おしらせ
   3 気になる 森と緑と木と桜と 関連情報 
   4 森の本・本の森 +森の映像
    枝葉末節

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  1 森づくりフォーラムからの おしらせ
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 ■12月2日(木)19:30~21:00 オンライン開催
  『Z世代が提案する森づくりと木づかい』
  詳細・申し込み:https://zgenforest.peatix.com/view

 今回のゲストは、Z世代であり、社会起業家として林業の課題に取り組む
 株式会社konokiの内山浩輝さん、株式会社ソマノベースの奥川季花さんです。

 内山浩輝さんは、世界初、樹木をベースとしたお茶「konoki」をはじめとし、
 ユニークな国産材活用プロジェクトを立ち上げ、推進されています
 奥川季花さんは、家庭や職場で育てた国産広葉樹の苗を植林し、
 同じ森の木材を使った製品をユーザーに戻すサービス
 「MODRINAE」をスタートし、展開が注目されています。

 お二人の取り組みや今後の展望、森林への価値観・見方などを
 お聞きしたいと思います。

  お申込みはこちら! https://zgenforest.peatix.com/view
  ※森づくりフォーラム会員は無料で参加できます。
  ※お申込みいただいた方にはアーカイブ視聴もご案内します。

 ■小学館新刊『ドラえもん探究ワールドスペシャルSDGsでつくるわたしたちの未来』
  (著/藤子・F・不二雄 協力/進学教室浜学園 監/北 俊夫、定価1155円(税込)2021/11/10発売)
  に森づくりフォーラムの取り組みが掲載されました。
  詳細はこちら
  https://www.shogakukan.co.jp/books/09259194

 ■『針広混交林とはどんな森林か』インタビュー
  横井 秀一さん(造林技術研究所代表/森林文化アカデミー特任教授)
  https://moridukuri.jp/forumnews/tayouseiguide211006

 ■2021年3月「人工林の多様性を高める森づくり事例ガイド」
  無料でダウンロードできます。
  https://www.moridukuri.jp/forumnews/210323.html

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  2 活動ほか おしらせ
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 ■新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたNPO法人向けの
  「運営」に関する支援情報 /東京ボランティア・市民活動センター
  https://www.tvac.or.jp/news/50468

 ■SDGs貢献使途限定募金による助成 募集:12月15日(水)まで
  https://www.green.or.jp/bokin/first/used-by/sdgs-fundraising

 ■東京・赤坂アークヒルズ 11月19日(金)~12月25日(土)
  「木とあそぼう 森をかんがえよう with more trees 2021」
  https://www.arkhills.com/events/2021/11/004772.html

 ■大分 12月5日 第12回日田の木と暮らしのフェア
  https://www.city.hita.oita.jp/material/files/group/28/tirasi01.pdf

 ■12月7日 COP26グラスゴー会議報告会 CAN-Japan 14:00~16:30オンライン
  カーボン・ニュートラルへの道筋と脱炭素ビジネスへの示唆
  https://www.can-japan.org/events-ja/3062

 ■大分 12月10日 第26回九州森林フォーラム/NPO九州森林ネットワーク
  https://q-fn.org/fevent/20211210.html

 ■2022年2月 東京・大阪「木材アドバイザー養成講習会」受講者募集
  https://www.zennichiren.com/mokuad/mokuad_entry.html

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 ■3.11甲状腺がん子ども基金   http://www.311kikin.org/

 ■緑の募金 https://www.green.or.jp/bokin/first/bokinsuru
  国内外のさまざまな森づくり・人づくりに活かされます。

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  3 気になる 森と緑と木と桜と 関連情報 ニュースから 
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    ■【原発問題】ニュース https://www.47news.jp/national/genpatsu

    ■北海道 核ごみ反対、アイヌ民族も 「先人が守った大地を汚すな」
     進む文献調査、募る危機感 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/614248/

 ■東京 【桜を見る会】 https://www.tokyo-np.co.jp/tags/sakura/

 ■2024年度開始「森林環境税」は何のため? インタビュー 
  https://chanto.jp.net/work/social_problem/263378/

 ■新潟 まるで異界 曲がりくねり地をはう佐渡島の天然スギ  
  https://news.goo.ne.jp/article/asahi/region/asahi_region-ASPCQ739CPCKUOHB00N.html

 ■埼玉 「トトロの森」基本計画策定へ 忍び寄る「静かな破壊」へ備え 
  所沢で30周年記念集会 https://www.tokyo-np.co.jp/article/144485?rct=saitama

 ■長野 80年前に植えたカラマツで図書館改修を・須坂高校と同窓会が伐採式
  https://news.yahoo.co.jp/articles/d91d88a07c5eaf435c40fd6e090ad6fb18232d88

 ■京都大学 芦生研究林のVR動画作成 森の魅力と保全訴え
  https://www.asahi.com/articles/ASPCS7JQMPCHPLZB017.html

 ■兵庫 宍粟の森、電動バイクで駆け抜けストレス解消 商品化へ試験ツアー
  https://www.asahi.com/articles/ASPCT727TPC9PIHB014.html

 ■鳥取 ナラ枯れ被害防ごう 市民参加で対策作業
  https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/121450

 ■里山の生物多様性を持続させるために必要なこと(明治大学農学部教授 倉本 宣)
  https://news.yahoo.co.jp/articles/22fa4f0fc3ecfc954fa79ffee16436c40c0fb9f1

 ■ハーバード大学が「木」のSNSを通して伝えたいこと
  https://tabi-labo.com/301936/wt-witness-tree-harvard-forest

 ■熱帯雨林の消失、06年以降最大 ブラジル政府にデータ隠蔽非難も
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/143642

 ■COP26閉幕:「決定的な10年間」の最初のCOPで何が決まったのか?
  https://www.nies.go.jp/social/navi/colum/cop26.html

 ■2020-30トトロのふるさと基金長期構想 都市のコモンズを育む
  https://www.totoro.or.jp/news/20211123.html

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  4 森の本・本の森 +□森の映像
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 ■『板目・柾目・木口がわかる木の図鑑』日本の有用種101 創元社 3740円
  色味や木目がわかる平板の木材見本のほか、丸太を輪切りにした木口面の
  原寸大写真や樹皮などを盛り込んだ「木のガイドブック」
  https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4281

 ■『森と樹木の秘密の生活』だれも知らない神秘の世界
  オラヴィ・フイカリ   創元社 1200円
  https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4277

 ■『植物たちのフシギすぎる進化』木が草になったって本当? ちくまQブックス
  稲垣栄 筑摩書房 1210円
  https://www.chikumashobo.co.jp/special/chikuma-qbooks/

 ■内山節と語る『未来社会のデザイン』全3巻 内山節 農文協 
  『民主主義を問いなおす』 1320円
  『資本主義を乗りこえる』 1210円
  『新しい共同体の思想とは』1320円
  http://shop.ruralnet.or.jp/search/?sid=304097&ctid=01&b_no=01_54020175&detail

 ・内山節インタビュー「地域に根を張り、時代と向き合う」(週刊読書人)
  https://dokushojin.com/reading.html?id=8147

 ■冊子『森をめぐる経済のこれから』  森づくりフォーラム
    内山節 赤堀楠雄   660円 B5判 52p 1色
    https://moridukuri.stores.jp/items/5bf4d62368702420e100012e

 ■冊子『森と獣と人』 森づくりフォーラム
    田口洋美 石崎英治 660円 B5判 52p 1色
    https://moridukuri.stores.jp/items/5dbbcd4c745e6c5b84814b48

 ■冊子『森をめぐる活用のこれから』  森づくりフォーラム
    谷茂則 小森胤樹   660円 B5判 52p 1色
    https://moridukuri.stores.jp/items/5cb3ee834da8526cc0297d32

 ■冊子 昔の山仕事 聞き書『山の親父のひとりごと3群馬編』1000円
    https://moridukuri.stores.jp/items/5d085ad7698fa5073823366c

 □映画『炎上する大地』 オーストラリア森林火災
  映像は美しく衝撃的だが、森林火災の悲惨さが伝わりきらない
  https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2021/11/post-97536.php

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   枝葉末節 「ざい」な「ひと」

 ▲人材の「材」を「財」にしてはどうか。そんなニュースがありました。
 「人材」という表記は、人をまるで材料やモノのように扱う感じがする、と。

 働く人の多くが安定した暮らしの保障のないまま格差が広がる社会、「私たちは使
 い捨ての木っ端か…」ということで。私も「人材」にちょっと違和感がありました。
 だからといって「財」にも違和感があります。

 サッカー中継で選手交代のとき解説者が「1枚」「2枚」と発言するのも気になりま
 す。イエローカードをもらった数が「1枚」「2枚」であれば了解ですが、
 人=選手を「枚」と数えるのは、なんだかなあです。

 木工の町・山形県天童市で行われている「人間将棋」…。
 人が駒になるあの「人間将棋」は、いまの社会を反映し「見える化」(この言い方
 にも違和感あり)しているのでしょうか。

 けれど、「じんざい」の漢字を換えたからといってなにが変わるのでしょう。
 とはいえ、まずは文字を換えてそこから変革が始まる、とも言えます。

 「障害」を「障がい」「障碍」に、「子供」を「子ども」になど、ずいぶん前から
 その漢字表記が話題になっています。
 「じんざい」も、そのひとつになるのでしょうか。

 ▲困ったときの『常用字解』(白川静)です。
 「材」について、以下のように記してあります。

   材は才と通じて、「もちまえ、本来のもの、はたらき」の意味に用い、
   才能・材幹(さいかん)・材力(さいりょく 知恵の働き)のようにいう。

 材幹(さいかん)。これを国語辞書で引くと、

   「物事をうまく処理する能力。うでまえ。----のある男。才幹とも書く」

 とあります。これを材幹(ざいかん)と読むと木材を指すことになります。

 ということは「人材」のままで良いのではと思っています。
 どうしてもというのなら「じんさい」(人材・人才)でどうでしょう。
 ただ、これは「人災」(じんさい)に聞こえてマズイかもしれませんね。

 ▲かつて、時代劇でさかんに使われていた言葉に「〇〇〇ザイ」がありました。

 理不尽な扱いに堪えきれなくなったエラクない人がエライ人に意見をぶつけます。
 すると、エライ人から投げ捨てるかのような言葉が降ってきます。

   「ええい、チョコザイな。おまえ風情<ごとき>が口を挟(はさ)むこと
   ではないわ。身分<み>のほどを知れィ」

 その「ちょこ‐ざい【猪口才】」です。意味はというと

   「小生意気なこと。こざかしいこと。また、そのさまや、そのような人」

 小生意気な(エライ人やエラソーな人にとって)人材=猪口才なのでしょうか。
 猪口は当て字のようですが、漢字は埴猪口(へなちょこ)同様にサイズ的にもその
 人物の小物感を醸します。
 辞書の「ちょこざい」には、以下の文例がありました。

   「我(ひと)の仕事に邪魔を入れる猪口才な死節野郎」〈幸田露伴『五重塔』〉

 猪口才、そのうえ死節(しにぶし)野郎ですよ。驚きますね。

 けれど、いま「ちょこざい」も「しにぶし」も叱りつける言葉として相手に伝わ
 るのでしょうか?

 ちなみに、「死に節」(しにぶし)とは、枝の樹皮部分まで幹の中に残っている状態
 のことです。板などに加工したとき、ここが抜け落ちて穴があく(節穴)ことがあ
 ります。そのため、「死に節」のある木材は評価が低くなります。

 ▲(高齢の)時代劇愛好家の皆様、明日を担う「人材」である若者に、こう声掛け
 してみませんか。

   「チョコザイな、シニブシ野郎」

 できることなら、あの上田吉二郎さん風に言ってみたいものです。
 その反応やいかに…。 
                       (中沢和彦)

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 ・「人材」の表現に違和感 人は「材」か「財」か
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/142661

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