『森づくりフォーラム通信』No.242 2020年12月15日号


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    『森づくりフォーラム通信』No.242 2020年12月15日号    
           NPO法人 森づくりフォーラム
 会員になりませんか。https://www.moridukuri.jp/member/index.html
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  1 森づくりフォーラムからのおしらせ 
  2 おしらせ  
  3 気になる 森と緑と木と桜と 関連情報 
  4 森の本・本の森+森の映像
    枝葉末節  WE LOVE FOREST 

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  1 森づくりフォーラムからのおしらせ
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 ■森林社会学研究会 連続講座 特別回(オンライン)
  脳・身体と森との関わりから考えるウェルビーイング
  稲本正×落合俊也 対談
  12月18日(金)19:00~20:30 参加費無料!
  https://www.moridukuri.jp/forumnews/201218.html

  今回のゲストはオークヴィレッジの創始者・稲本正さんと、
  環境共生住宅を提唱する建築家・落合俊也さんのお二人です。
  
  お二人はそれぞれ新しい著作『脳と森から学ぶ日本の未来』、
  『すべては森から』を2020年にリリースされています。
  
  今回はお二人の実践やその背景にある考え方に触れながら、
  一層関心を集めている森・自然との共生と、
  私たちのウェルビーイングを考える機会として開催します。

  【日 時】2020年12月18日(金) 19:00~20:30
  【参加費】無料
  【参加方法】YouTube LIVEによる配信を予定しております。
       (お申し込みいただいた方に、視聴URLをご案内いたします)

  ★詳細・お申込みはこちら
   https://www.moridukuri.jp/forumnews/201218.html

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 ■「2021森林と市民を結ぶ全国の集い」2021年3月開催予定! 
   https://www.facebook.com/tsudoitokyo/

 

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  2 活動ほか おしらせ
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 ■森づくりに関わる助成金・交付金情報(新たに2件追加)
  https://www.moridukuri.jp/moridukuri/mori_jyosei_info.html

 ■新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたNPO法人向けの
  「運営」に関する支援情報 /東京ボランティア・市民活動センター
  https://www.tvac.or.jp/news/50468

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 ■動画「植えた樹を鹿から守る」(森林総研YouTubeチャンネル)
  https://www.youtube.com/playlist?list=PLZzxJYmW4GZn-lOpoY2f3FFo9AzLQyyeB

 ■横浜 12月19日(土) スギ・ヒノキ花粉削減対策シンポジウム 無料
  http://www.ringyou.or.jp/hukyu/detail_1626.html

 ■千葉 12月19日(土) 竹林整備体験学生ボランティア大募集
  https://ichihara-machisapo.jp/news/2020/12_post_58.php

 ■岡山 1月24日(日) あかいわ美土里の和 発足10周年記念植樹祭
  https://www.moridukuri.jp/news/210124.html

 ■千葉 1月29日(金) もくネットちば木材活用シンポジウムin市川
https://www.pref.chiba.lg.jp/shinrin/mokuzai/2020symposium.html

■第8回 木育サミット 2021年2月 毎週土曜13:00~ 参加費無料
  https://www.mokuikulabo.com/summit

 ■第6回 木育・森育楽会 オンライン
  『コン(ロ)ナ時代の木育・森育 ~木と森にZOOM IN』
  https://www.mokumori-gakkai.org/
  10月25日~2021年2月 全7回
  第4回 12月20日(日) コーディネータ・赤池円(森づくりフォーラム理事) 

 ■岡山 オンラインセミナー 『アフターコロナを生きる未来のあなたへ 
  7つの視座から明日を生きるヒントを探る』 2020年9月~2021年3月 
  第4回 12月19日(土) 内山節(哲学者・森づくりフォーラム代表理事) 
  https://www.okayama-iju.jp/municipality/13maniwa/2020/08post-23.html

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  ■3.11甲状腺がん子ども基金   http://www.311kikin.org/

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  3 気になる 森と緑と木と桜と 関連情報 ニュースから 
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   ■【原発問題】ニュース  http://www.47news.jp/47topics/e/200026.php

   ■<社説>大飯原発違法判決 全ての原発審査を見直せ
    https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1237175.html

 ■国民森林会議 2020年度提言書
  http://www.peoples-forest.jp/archive.html

 ■第24回木材活用コンクール(応募期間:1月15日まで)
  https://mokusei.net/mkc/

 ■森林総研:植物の多様性は水危機に強い土地をつくる
  -大陸などにおける大規模な単一種農林業から生じる水循環単純化の危険性への提言-
  https://www.ffpri.affrc.go.jp/press/2020/20201126/index.html

 ■バイオマス発電は本当にエコか(1) 環境NGOが警鐘  https://news.yahoo.co.jp/articles/36f9aaa139b7e7f47d762848d2856e7959a07971

 ■宮城 南三陸の野生キノコから基準値超すセシウム、震災後で初…出荷自粛要請
  https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20201213-567-OYT1T50088.html

 ■埼玉 広葉樹が枯死、落枝や倒木の危険も ナラ枯れ被害、急拡大https://news.yahoo.co.jp/articles/e609ddb12122f0d8f5e9a4e6893743a3281d5a0f

 ■富山 利賀を知り山に生きる 「森の大学校」5人移住決意
  https://www.chunichi.co.jp/article/166272

 ■東京 参宮橋駅も変身!都心に増えてほしい「木の駅」https://mainichi.jp/premier/business/articles/20201209/biz/00m/020/007000c

 ■東京 桜を見る会 https://www.tokyo-np.co.jp/tags/sakura/

 ■大阪 森友学園 国有地売却問題  https://l.mainichi.jp/j2851r

 ■コロナ禍、若者の地方移住の受け皿に<協同労働・現場から>
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/73847

 ■コロナでCO2減っても温暖化続く 国連、気温3度上昇と警告
  https://mainichi.jp/articles/20201210/k00/00m/030/166000c

 

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  4 森の本・本の森 +森の映像 
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  ■冊子『森をめぐる経済のこれから』 森づくりフォーラム
   内山節 赤堀楠雄  600円+税 B5判 52p 1色
   https://moridukuri.stores.jp/items/5bf4d62368702420e100012e

  ■冊子『森と獣と人』 森づくりフォーラム
   田口洋美 石崎英治  600円+税 B5判 52p 1色
   https://moridukuri.stores.jp/items/5dbbcd4c745e6c5b84814b48

  ■冊子『森をめぐる活用のこれから』 森づくりフォーラム
   谷茂則 小森胤樹   600円+税 B5判 52p 1色
   https://moridukuri.stores.jp/items/5cb3ee834da8526cc0297d32

  ■冊子 昔の山仕事 聞き書『山の親父のひとりごと3群馬編』1000円(税込)
   https://moridukuri.stores.jp/items/5d085ad7698fa5073823366

  ■“木育絵本” 『モクモクはどこからきた?』電子書籍で配信
   https://love.kinohei.jp/kids/11_index_detail.php

  ■『脳と森から学ぶ日本の未来』 
   稲本 正(著/文) 発行:WAVE出版 3200円+税
   https://www.wave-publishers.co.jp/books/9784866212890/

  ■『すべては森から-住まいとウェルビーイングの新・基準-』
   落合俊也(著/文) 発行:建築資料研究社 2,800円+税
   https://www.fb-studio.jp/post-2376/

 

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  枝葉末節   WE LOVE FOREST

 ▲和歌山県田辺市龍神の林業家・真砂典明さんが10月に亡くなられました。

 真砂(まなご)さんは、1986年から12年間にわたって林業後継者でつくる林業研究グル
 ープ(林研)の全国組織・全国林業グループ連絡協議会(全林研)会長をされていました。

 ▲1985年は「国際青年年」であり「国際森林年」でした。

 全国組織の青少年団体でつくる中央青少年団体連絡協議会(中青連)は、それを記念
 して“水と緑”をテーマに「日本列島ユースアクション運動」を始めました。
 呼びかけの言葉は「がんばれ水と緑」でした。
 新国立競技場建設のため取り壊された日本青年館に事務局がありました。

 夏には「グリーンキャンプ」が開かれ、水と緑にかかわる活動をしている若い世代が
 集まり、情報交換や森林整備などのフィールドワークを通して交流しました。

 1985年は、その前年長野県西部地震による土砂崩れなどで大きな被害を受けた長野県
 王滝村で行われました。86年は山梨県の富士山麓で、87年は沖縄県本部町と今帰仁村
 で開かれました。

 真砂さんは毎年参加し、若い世代に森づくりについて丁寧に伝えました。
 私も参加しました。いわゆる青少年団体に縁がないまま青少年時代を過ごした私は、
 「グリーンキャンプ」や交流に新鮮な驚きが多くありました。

 沖縄では、ヤンバルの森を歩き草を刈りイヌマキを植え、高台から「美ら海」を眺め
 ました。森で、翅の裏面が枯葉のようなコノハチョウが飛ぶのを初めて見ました。
 「発見」されて数年のヤンバルクイナには出会えませんでしたが。

 そうでした。あのとき、真砂さんはビーチでウニに足を刺され‥‥。痛そうでした。

 「森林と市民をつなぐ全国の集い」が始まる10年前に、こうした交流と森林体験の
 取り組みがありました。

 ちなみに、真砂さんの次の全林研会長は宮城県南三陸町の佐藤久一郎さんでした。
 1998年仙台の「第4回森林と市民を結ぶ全国の集い」で大変お世話になりました。
 森づくりフォーラム理事だった田中惣次さん(東京都檜原村)も会長経験者です。

 ▲1990年代、林研グループでは「山村からのメッセージ運動」を進めていました。

 運動のひとつとして、各地の林研メンバーが小学校に行き、森のこと林業のことなど
 の授業をしました。ある記事によれば、真砂さんは17年間にわたって小中学生を対象
 に、のべ6万人に出前授業を行ったのだとか。

 埼玉県飯能市の林業家であり森づくりフォーラム理事でもあった井上淳治さんたち
 の授業を、あの頃「参観」させてもらったことがあります。
 その後、井上さんは、だれもが木工を楽しめる工房・木楽里(きらり)を始めて、木の
 すばらしさを伝えています。井上さんも、いまもあの頃も教え伝えることは巧みです。

 そう、わが家の表札は西川材でつくった木楽里製です。

 全林研では、当時、森や木のすばらしさ大切さを多くの人に伝える取り組みを、
 一人ひとりの「小さな点の行動から」と呼びかけていました。

 私のあまりにささやかな「点」は、いまも玄関先にあります。

 ▲真砂さんは、雨の日の時間と木材活用を兼ねて「間伐材の干支」づくりを続けまし
 た。1979年から34年間つくり続けた干支シリーズには、多くのファンがいました。

  「節は材としては欠点だが、磨くと艶や匂いが魅力になる。工夫次第で利用でき
   捨てるところはない、宝石に勝るとも劣らない『宝木』(ほうぼく)です」
 
 月刊『林業新知識』のインタビューに、真砂さんがそう話しています。

 こうして真砂さんは、森と人を、山村と都市を、人と人とを「つなぐ」活動をしてきま
 した。そのめざすところは、森づくりフォーラムとも重なるように思います。

 若いころの真砂さんは、和歌山県職員として林業普及事業に関わっていました。
 こうした活動に積極的だった背景には、そうした経験があったのかもしれません。

 今年、JUON関係者から書籍『徳島 林政の現場に生きて~藤原利廣の軌跡~』が
 送られてきました。長年にわたる林業普及職員の取り組みが描かれています。

 それは、JUONネットワークとつながっています。
 ということは、森づくりフォーラムともつながっています。

 ▲ずいぶん前のことです。

 休日の自宅でした。家人が誰かと電話で楽しそうにしばらく話し込んでいます。
 通り過ぎようとする私を、手振りで呼び止めます。

 私に用事のあった真砂さんからの電話でした。
 家人は、真砂さんと一度も会ったことはありません。
 なんの用件だったかは覚えていませんが、親切丁寧で話好きな「真砂さんらしい」
 思い出です。

 ▲全林研会長だった頃、真砂さんのあいさつや講演は、いつも、ある言葉で始まりま
 した。ちょっと声を張り気味に、ゆっくり語りかけました。

 それは、林研のTシャツや帽子にも大きくプリントされています。

  WE LOVE FOREST

 ▲あのTシャツ、家のどこかにしまい込んだままになっていないかなあ。
 2021年の十二支、間伐材でつくった丑(牛)はあったかなあ。

 さまざまに思い出しながら、「点」の探し物が二つ増える師走です。

                    (中沢和彦)

 ・一般社団法人 全国林業改良普及協会
  http://www.ringyou.or.jp/rinken/index.html

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