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『森づくりフォーラム通信』No.227 2020年4月23日号
NPO法人 森づくりフォーラム
https://www.moridukuri.jp/
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1 森づくりフォーラムからのおしらせ
2 おしらせ
3 気になる 森と緑と山と木と 関連情報
4 森の本・本の森+森の映像
枝葉末節
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1 森づくりフォーラムからのおしらせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■新型コロナウイルス感染症に関する森づくりフォーラムの対応について
更新しました。
https://www.moridukuri.jp/forumnews/200303.html
■内山節ライブラリー『問い直し』を公開しました。
https://www.moridukuri.jp/library/200420.html
◇森をつくる・活かす活動の団体運営者・参加者のみなさまへ
SDGsに関する簡単な意識調査アンケートにご協力をお願いします!
所要時間3分ほど。集計結果は森づくりフォーラムWEBで公開する予定です
アンケートはこちら
https://jp.surveymonkey.com/r/KPY769F
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2 活動やイベントほか おしらせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■新型コロナウイルス こんなときは どんな支援が?
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/management/?tab=1
■新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたNPO法人向けの
「運営」に関する支援情報 /東京ボランティア・市民活動センター
https://www.tvac.or.jp/news/50468
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■栃木 NPO法人トチギ環境未来基地 活動情報 https://www.tochigi-cc.org/
■東京 認定NPO法人 JUON(樹恩) NETWORK 活動情報
https://blog.canpan.info/juon/
■東京 西多摩自然フォーラム 活動情報 http://ntforum.org/sched.html
■東京 一般社団法人more trees オンラインショップ
https://more-trees-design-jp.stores.jp/
■東京 株式会社ワイス・ワイス 家具 https://wisewise.com/kagu
■東京 私の森.jp 森と暮らしと心をつなぐ https://watashinomori.jp/
■神奈川 NPO法人よこはま里山研究所 活動情報 http://nora-yokohama.org/
■大阪 NPO法人日本森林ボランティア協会 活動情報 http://www.npomori.jp/
■香川 NPO法人どんぐりネットワーク 活動情報
https://www.donguri-net.com/activity/
■福岡 認定NPO法人山村塾 活動情報 https://sansonjuku.com/
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■藤原辰史 パンデミックを生きる指針―歴史研究のアプローチ
https://www.iwanamishinsho80.com/post/pandemic
■山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html
■3.11甲状腺がん子ども基金 http://www.311kikin.org/
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3 気になる 森と緑と山と林と木と 関連情報 ニュースから
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■【原発問題】ニュース http://www.47news.jp/47topics/e/200026.php
■ロシア チェルノブイリで森林火災、高い放射線に阻まれ消火活動難航
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200413-00010001-reutv-eurp
■<新型コロナ> 自然破壊、温暖化もウイルスまん延の一因?
地球環境守るための「行動変容」を
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020040990105842.html
■コロナ失業対策 森林環境譲与税で「緑の雇用」を 橋本淳司
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotojunji/20200407-00171760/
■(天声人語)森の人逝く C・W・ニコルさん
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14430776.html?iref=pc_rensai_article_long_61_prev
■東京 簡単炭焼き ドラム缶窯で挑戦 炭アンバサダー田中優子さん
https://www.agrinews.co.jp/p50536.html?fbclid=IwAR0jMny1ncxkvZSPbEBaSJukWnL0ggSl2cFHsMD86q5cNtY7JEQ9TymU5vc
■山梨・小菅村 多摩川源流研究所が「15年間の歩み」刊行
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fc7cab30e5c3b0f2dce4fc85d036afe79a544a2
■京都 間伐材から作る新素材・布マスク
https://www.lmaga.jp/news/2020/04/110721/
■大阪 森友学園 国有地売却問題 https://l.mainichi.jp/j2851r
■森友調査求め、電子署名30万筆
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020041701002241.html
■長崎 いとうせいこうが見た石木ダム「戦後日本のでたらめさ」
https://www.asahi.com/articles/ASN4932G4N3VTOLB004.html
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4 森の本・本の森 +森の映像 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■『新型コロナ 19氏の意見』 農文協ブックレット(農山漁村文化協会)
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54020137/
1100円(税込) 5月14日発行(予約受付中)
新型コロナのパンデミックが急速に拡大するさなか、この未曾有の事態を
めぐって19人が寄稿。各分野で活躍する19人が多角的・複眼的な視点から、
新型コロナとそれがもたらした社会現象について論じる。
内山節(哲学者) 高田礼人(北大教授、ウイルス学) 山本太郎(長崎大教授、国
際保健学) 山田真(小児科医) 内田樹(神戸女学院大名誉教授) 藤井聡(京大
教授/社会工学) 雨宮処凛(作家・活動家) 磯野真穂(医療人類学者)ほか。
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54020137/
■冊子『森と獣と人』 森づくりフォーラム
田口洋美 石崎英治 600円+税 B5判 52p 1色
https://moridukuri.stores.jp/items/5dbbcd4c745e6c5b84814b48
■冊子『森をめぐる活用のこれから』 森づくりフォーラム
谷茂則 小森胤樹 600円+税 B5判 52p 1色
https://moridukuri.stores.jp/items/5cb3ee834da8526cc0297d32
■冊子『森をめぐる経済のこれから』 森づくりフォーラム
内山節 赤堀楠雄 600円+税 B5判 52p 1色
https://moridukuri.stores.jp/items/5bf4d62368702420e100012e
■冊子 昔の山仕事 聞き書『山の親父のひとりごと3群馬編』1000円(税込)
https://moridukuri.stores.jp/items/5d085ad7698fa5073823366c
■『内山節と読む 世界と日本の古典50冊』 内山節 著
2750円(税込) 農山漁村文化協会(農文協) 392P
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54019149/
□映画 『福島は語る』証言ドキュメンタリー
http://www.doi-toshikuni.net/j/fukushima/
□映画 『ほたるの川のまもりびと』 http://hotaruriver.net/
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枝葉末節
▲新型コロナウイルスの報道では「まんえん」という言葉がたびたび使われます。
「まんえん」、漢字で「蔓延」です。蔓延る(はびこる)ことです。
つる(蔓)がのび(延)る、と記します。
つる植物といえば、クズ、ヘクソカズラ、ヤブガラシ、フジ、ツタ、アサガオなど
を思い浮かべることが多いでしょうか。
思えば、イチゴもブドウもカボチャもキュウリもサツマイモも「つる植物」です。
「つる植物とは、自身の茎で自立せず他の植物や物体に巻き付いたり、
地面を這いながら成長する植物の総称です」
と、鶴見高校のウェブに出ています。
▲「蔓延る(はびこる)」について、辞書にはこう書いてあります。
1.木がのびてひろがる。ひろがりしげる。
2.一杯にひろがる。
3.よくないものの勢いがさかんになる。はばを利かせる。増長する。
畑や庭に雑草は蔓延っても、チューリップは蔓延りません。
空気を読んでの忖度は、淀んだ場所で蔓延りがちですが、
新緑の清々しい空気は決して蔓延りはしません。
マンエン=ハビコルは、意味3 の使われ方が多いようです。
その説明にある『はばを利かせる』とは「威勢を張る。いばる。幅をきかす」
などのことです。
謙虚さから遠くエラソーな、あの態度あの表情を思い浮かべてしまいます。
意味の3.「増長」しているのでは、とすら感じるときがあります。
……いかん、イメージが頭内に蔓延ってしまいそうです。
▲以前のことです。ある環境教育関係の集まりでした。
山里の学校に勤務する小学校の先生が、50cmほどの傘型をした黒いプラスチック製
のものを持って登壇しました。
それがどのように使われるものなのか、私はすぐにはわかりませんでした。
それは、電柱支線などに取り付けられている「つるまきストッパー」「かずら巻き防
止ガード」でした。そう、“つる”の巻き上がりを防止し、配電線故障を未然に防ぐ
「あれ」です。
この用具を教材にして、つる植物の性質や電線に巻き付くことで起こる事故について
学ぶとのことでした。
1週間後、1か月後、つるはどこまでどう延びていくのか。
意識して毎日ながめていると、その成長力に驚くことになります。
傘型の上部を透明にして「つるをストッパーのなかに誘い込み、上に延びないよ
うにしている」製品もあるようです。
「あれ」は、つる類の蔓延をくい止める頼れるストッパーでした。
そういえば、私はストッパーをしばらくながめていないことに気づきました。
▲ずいぶん以前のことです。アメリカ・テネシー州を訪ねました。
TVA(Tennessee Valley Authority・テネシー川流域開発公社)と州立大学を訪ね、1930
年代からの失業対策として行われたCCC(Civil Conservation Corps)によって植林された
森を歩きました。
そのとき、森林整備の担当者が「クッズーに困っている」と話していました。
クッズーはKudzuと表記します。葛(クズ)のことです。
ニューディール政策をすすめるころから、アメリカでは土壌と水源保護ほかの目的で
クズの種を日本から輸入しました。グランドカバーとしてすばらしい成長力のクズで
す。
が、人の計画なぞはるかに超えて成長しつづけるクズは、侵略的外来種となりました。
クズは、テネシーにハビコッ(蔓延っ)たわけです。
▲思い出しました。
この訪問のとき、私は初めて自然林にあるユリノキ(半纏木)をながめました。
日本では公園や並木でしか見られないユリノキはテネシーの州木です。
ずいぶん昔のことです。
中学校で、1930年代アメリカのニューディール政策について教わりました。
教科書には、TVAをテネシー「渓谷」開発と記してあったはずです。
アメリカの渓谷といえば、グランドキャニオン(行ったことないけれど)のような
景観をイメージします。
けれど、あのとき訪ねた森もダムあたりの川も飛行機からながめた様子も、
渓谷とはちょっと異なるおだやかな広がりでした。
「Valley」には、「渓谷・谷」のほかに「流域」という意味がある。
そのことも、テネシーを訪ねたときに初めて知ったのでした。
いまは、テネシー川流域開発と訳すことが多いようです。
▲そのテネシーの森でのことです。
「クズは、日本では古くからの薬用植物であり、根からのデンプンでつくる葛餅
は大変にポピュラーな菓子であること。繊維では葛布を織ったり、つるでカゴ
を編んだり、クズはさまざまに活用されているのであります」
はるか遠方まで、かってに連れて来られ、あげく邪魔者扱いされているクズ。
そのクズに心を寄せた私は、そう力説したのでした。
と、いうような記憶は、まったくありません。
▲窓外は、日に日に緑濃くなっていきます。
状況は、日に日に変わっています。
日に日に、その対策への疑問や不安の芽も膨らみつづける気配です。
「私たちは、実はこういう社会で生活していたんだ」
そう、見せつけられ思い知らされる日々でもあります。
日常生活を続けていても、新型コロナウイルスの蔓延を完璧に防ぐことができる。
そんな、頼れる「ストッパー」のようものは、今のところないようです。
しばらくは、ときにイモヅル式に記憶やイメージを膨らませつつ、
郊外狭小住宅内日常をおだやかに過ごしたい、と思っているのですが。
みなさん、お元気で。
安心して外出できるようになったとき、
どこかの森でお会いできることを楽しみに。
(中沢和彦)
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・校内のつる植物について 神奈川県立鶴見高校
https://tsurumi-h.pen-kanagawa.ed.jp/kankyo/kounai/kounai_100901.html
・つる巻きストッパー http://meishindenki.co.jp/products/products03_13.html
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