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2014年10月16日 お知らせフィールド活動さがみの森

【フォレスト21さがみの森】2014年10月11日活動レポート

<<フォレスト21さがみの森では、毎月第2土曜日・第4日曜日に定例活動を
 実施しています。森林での林業体験や自然観察などにご関心のある方は、
 ぜひご連絡ください。>>  
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【2014.10.11 フォレスト21さがみの森 定例活動レポート】 

 10月11日(土)、雲が多い。朝は涼しくなって上着を出かける。橋本駅の南口に8時30分、9名が集合。今日はいつも運転してくれるTさんがお休みで、レンタカー1台。申し込みがおそかった人は、参加できなかったとか。定員いっぱいで駅を出発。

 3連休の初日であるが、台風が九州に近づいているとかで、道路は空いている。順調に進んで、林道入り口ではバイクで参加のSさんが合流。今日はカギを忘れたとか。今週の初めに台風が通過し、大雨が降ったが、急な林道も問題なく、通行できた。

 参加者は10名。土場に着いて、作業準備。テントも無事である。気温が低くなってきたが、地下足袋などをガムテープで巻いて、ヤマビル対策をする人もいる。そして、Sさんの音頭で準備体操をする。

 今日の作業は、崩壊地の修復と小屋の上の自然再生林の除伐である。崩壊地は土場のすぐ近くの林道下の急斜面地で、夏のころに崩れた場所である。自然再生林の除伐は、この秋、何回か取り組んできた。その続きである。

 2手に分かれて、作業開始。崩壊地修復は4人、大きく生育しているスギ・ヒノキ植林地で、昨年に間伐作業がおこなわれた場所である。林道からの流水で崩壊したようだ。崩壊地は幅10m、長さ20mほどで、中央部に浸食された雨裂が走っている。雨裂の深さは50㎝ほどで、上から見るよりもずっと深い。上部の林道わきは直径20cmほどの太い丸太が数本、杭として打ち込まれて、林道が崩れないように応急対策をしてある。

崩壊地の修復作業

安全のために、上部からロープを垂らして準備した。山腹に平行して杭を打ち、そこに除伐木、土場にあった廃材を並べて土留めとした。それを3段分作った。そして倒木の根の部分の盛り上がった土を袋に詰めて、土のうをつくり、雨裂の場所に詰め込んだ。

土のうで雨裂を埋める

 雨裂の幅は狭いが深いので2袋を重ねる場所もある。土のうに土を半分ぐらい入れた状態で30度を超える傾斜を持ちあげるのは大変だった。土のうの袋の劣化を防ぐために、土をかけた。林道沿いにも杭を打ち、除伐木を並べて、水が流れ込まないようにした。昼までに何とか終了。

 除伐組も戻ってきて、昼食。日差しがなく風が冷たいので、ほとんどの人は小屋の中で食事。ストーブも焚かれた。

 昼食後、事務局が準備した事故対策についての注意事項を見ながら、交通事故、作業事故のないように話し合われた。ケガをした時の事例が紹介され、事故時の対策で認識を新たにした。ヤマビルを身体につけて家まで連れて帰った人がいて、びっくりした話も紹介された。

 午後は全員、小屋の上部の再生林の除伐作業を行う。尾根道から東側へ進み、やや急になってくるあたりで、まだ手が入っていない場所である。細い樹木が密生して、ツルが絡んでいる。低木の株立ちの中に太いクズを発見する。低木より太くなって上部に大きく広がっている。直径は7~8cmぐらいあった。これを切る。クズのツルは柔らかく、すぐに切れる。枯れたヌルデもあり、片付ける。

ツルが絡んだ小径木を引く

 除伐した枝幹をそのままにしている人が見られたので、山腹に平行にまとめてもらうようにした。

 15時前に作業終了。道具の手入れをして片付ける。刃物のヤニ取り剤もある。さび止めのオイルを吹き付けて、ふきとってしまう。

土場の周辺にはシロヨメナやトネアザミが群生している。ヤクシソウの黄色い花も咲き始めた。

シロヨメナ

 そして終礼。今日はヤマビルの被害やケガはない。自動車に乗って帰途に就く。帰り道もおおむね順調で16時過ぎに到着。そしていつもの反省会。ビールの大ジョッキと芋焼酎で日が暮れました。

報告:坂場光雄(フォレスト21連絡協議会)

 

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