<<フォレスト21さがみの森では、毎月第2土曜日・第4日曜日に定例活動を
実施しています。森林での林業体験や自然観察などにご関心のある方は、
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【2014.9.28 フォレスト21さがみの森 定例活動レポート】
9月28日(日)、早朝は北風で湿度が低く、上着がいるかなと思っていったが、集合時間のころにはだいぶ暖かくなりよい天気にめぐまれた。橋本駅の南口に8時30分集合。今日は9名。新しく30代の青年も参加。平均年齢がちょっとだけ下がった。レンタカーと乗用車に分乗して出発。市街地を抜け、相模川を超えると山道。アップダウンのある道をサイクリストやバイクライダーが走っている。道路が狭いので接触しないかとちょっと心配になる。
順調に進んで林道入り口へ。Yさんが入り口を開けてお出迎え。山道は乾いていて、遠くの眺めも良い。9時過ぎに土場に到着。現地集合の3名を含めて、12名。作業の身支度をして、準備運動。Yさんが音頭をとる。体が硬い。日ごろの運動不足が身に染みる。
ヘルメットをかぶり、道具を準備する。今日の作業は前回に引き続き、除伐作業である。小さな樹木の伐採なので、小さい枝切りコノギリを腰につける。作業場所は小屋の上のほうで、土場から近いので移動は楽である。ただ、急坂はきつい。
尾根道の坂を上がったあたりは作業が進んで見通しがよくなっている。その先に進んで東側に下ると、未整備の見通しのきかない林が現れる。ヤブツバキの株立ちが多い。これらはこの林班が伐採された時に、一緒に切られたものが萌芽し、再生したものである。3mほどになっている。ヤブツバキは株の本数を間引いて、数本にする。アラカシも切り株から萌芽しては7~8本がひょろひょろと生育しているので、間引いて半分程度にする。また、光を求めて斜めに生育しているアカメガシワ、キブシなどは伐採した。
このあたりは何年か前にツル切りもしたが、クズやフジがところどころに残っていて、樹木に絡みつき、上部を覆っている。絡みついたところに雪が積もったためか、樹木の主幹が折れているものがあった。このあたりで将来高木層を形成して大きく生育する樹種を考えると、イヌブナ、フジキ、コナラ、モミ、アラカシ、ウラジロガシ、シラカシ、ヤマザクラ、ミズキなどがある。常緑樹と落葉樹が混交する林層である。土場付近が標高450mほどで、このあたりより上に登ると、常緑広葉樹の高木は少なくなる。
そして昼。笛の合図があり、土場に降りて外のテーブルで昼食。風もなく乾燥しているせいか、汗も引いている。おむすびをほおばり、トマトジュースで流し込む。
土場の周りにはいろいろな秋の花、実が見られる。日向にはキンミズヒキ、ゲンノショウコ、シロヨメナ、タイアザミなど、日陰には白い穂状のイヌショウマ、赤い実のミヤマシキミなど。
午後も引き続き、除伐で汗を流す。一部の人は作業小屋にかかる枝を切り、小屋の屋根の掃除。といの落ち葉を取り除き、傷んだ場所をガムテープで応急補修した。
14時半過ぎに作業終了。作業道具の手入れをする。ノコギリの木くずやヤニをとっておかないと、固まって切れ味が悪くなり、作業に労力がかかるようになる。最後に油を塗って片付ける。着替えをして、終礼。今日はヤマビルの被害報告もなく、一安心。自動車に分乗して、帰途に就く。行楽によい季節で、山間の道路では、少しの渋滞があったが、16時前には橋本駅に到着。
そして、いつもの反省会会場へ集合。店では第一番目の客で、奥の部屋に陣取り、ビールで乾杯しながら、疲れをいやし、活力の回復に努めました。
報告:坂場光雄(フォレスト21連絡協議会)