<<フォレスト21さがみの森では、毎月第2土曜日・第4日曜日に定例活動を
実施しています。森林での林業体験や自然観察などにご関心のある方は、
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【2014.3.23 フォレスト21さがみの森 定例活動レポート】
3月23日(日)の定例活動日は晴れて暖かくなった。8:30橋本駅南口に集合、参加者は17名。神奈川森林インストラクターの人たちがまとまって参加したので大賑わいである。
2台の自動車に分乗して西方のさがみの森へ向かう。国道16号を越えたあたりのカワヅザクラ並木はピンクの花が満開である。途中の道路沿いには白やピンクのウメも満開。仙洞寺山の林道に入ると、大部分の雪は溶けたが、斜面北側の日陰にはまとまって残っている。雪で押し曲げられた枝が道路側に突き出して、自動車にあたる。
土場について、小屋の中で作業の身支度をする。ストーブの焚口を開けると、小さな茶色の鳥が飛び出してびっくり。梁のところに逃げたので、近づいて捕まえる。ちょっと元気がないようなので、とりあえず水を飲ませる。細いくちばしでかみついてくる。入口で放すと元気に飛び出す。あとで名前を確認するとヤマガラだった。外の煙突から入ったようだ。以前には巣を作るためか、野鳥がコケなどを煙突内に運び込んでいたことがあった。そろそろ巣作りをして繁殖の季節です。
今日は猟銃を持った有害鳥獣駆除の人が森林に入っており、シカなどの駆除を行うということで、作業範囲や声かけの確認をする。仙洞寺の墓地のほうに追い込むとか。
Mさんの指導のもと、土場の広場で順備体操。身体の動きをなめらかにしておかないとけがのもとである。今日の作業は、インストラクター組が枝打ち研修ということで、1本ハシゴを使い、枝打ち作業。他の人は林道下の除伐などと雪による被害状況の確認を行う。
イス付きの木登り機を持参した人がいて、木に取り付けて、枝打ち。谷の植林木は結構太くなっていて、取り付けるロープのサイズが小さすぎると嘆いていた。立木の上のほうまで登れるようだ。
植林木の間の太い枯木(ヌルデ)も残っており、伐採する。案外、材が堅くて苦労する。若い株立ちのアラカシは本数を減らして除伐する。
そして昼。土場に戻り、小屋の中でおむすびをほおばる。Mさんが生干しイカを持参して、ストーブで焼いて、振舞ってくれる。
午後はインストラクター組が除伐体験をするということで、見に行く。ていねいな説明と安全の確認の後、直径が10cmほどのヒノキの受け口を切って伐採する。混んでいるところなので、掛かり木になって、全く倒れない。3人ほどで幹の下側を横方向に引きずって倒す。そしてナタなどで枝を払って、片付ける。
皆さまにはさらに研修を進め、現場を踏んで、現地作業の戦力になっていただきたい。
2月の雪は、木に付かなかったため、倒れたり、折れたりする被害はほとんどないということだった。林道脇の岩盤の急斜面では、積雪が細い木々を根こそぎ倒していた。
そして、14:30過ぎに作業終了。土場に戻り、道具の手入れと片付け。ストーブの燃え残りの木は、水かけて消火。こげた木は金属容器の水にうかべたままにする。15時過ぎに終礼。自動車に分乗して、橋本へ。連休の最終日で道路はやや混んでおり、やや遅れて16時半頃に橋本駅に到着。大勢が参加して、いつもの居酒屋で反省会でした。
報告:坂場光雄(フォレスト21連絡協議会)