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2023年7月4日 イベントお知らせ

【実施レポート】2023年6月30日(金)地域の「モヤモヤ」を「ワクワク」へ!さとゆめ代表が考えるこれからの森と地方創生

【実施レポート】『地域の「モヤモヤ」を「ワクワク」へ!
さとゆめ代表が考えるこれからの森と地方創生』

実施日:2023年6月30日(金)17:00~18:30
実施形式:オンライン配信(YouTube Live)
参加費:無料   参加申し込み計:237名
レポート:大串 恭平(2023年度森づくりフォーラム インターン生)

 2023年6月30日に、森林社会学研究会 連続講座第29回目となる『地域の「モヤモヤ」を「ワクワク」へ!さとゆめ代表が考えるこれからの森と地方創生』をオンライン配信で実施しました。
 今回は、登壇者の嶋田俊平さん著書「700人の村がひとつのホテルに」の舞台でもある、山梨県小菅村の古民家をリノベーションした「NIPPONIA 小菅 源流の村 大家」の施設をお借りし、嶋田さんのこれまでの歩みや、これからの森林と地方創生についてお話いただきました。
 

 私は本講座にオンライン視聴で参加しましたが、主に3つのことが印象に残りました。まず1つ目は、「さとゆめは、地域に伴走する会社」というフレーズが印象に残りました。
 さとゆめという会社だけが独り歩きするのではなく、地域に寄り添った活動をしているというところに魅力を感じたからです。そしてこの活動は、ただ単にSDGs15番の項目である、「陸の豊かさを守ろう」という目標に関与しているだけではなく、17番の項目の「パートナーシップで目標を達成しよう」という目標にも関与していると感じました。

 そして2つ目は、嶋田俊平さんの言葉である「モヤモヤをワクワクに変える」というフレーズにインパクトを感じました。「こうなったらいいな」という世界線やコンセプト、ビジョンなどのポジティブな物事にフォーカスする考え方に惹かれました。

 私は今まで、不安や課題、不満、コンプレックスといった、「モヤモヤ」の部分にばかりにフォーカスしてしまう癖がありました。しかし今回の動画を通して、ポジティブに捉えることによって、経営者・リーダーになることに繋がったり、日本と地域の活性化にも繋げられることが分かり、「モヤモヤをワクワクに変える」ことの大切さを学びました。

 最後の3つ目は、林業そのものではなく、その土壌となる山村の地域社会・経済をつくっていくという点が印象に残りました。

 私は先月、「フォレスト21さがみの森」で森林の作業を体験させていただきましたが、1つ疑問点が浮かびました。それは、広大な面積に無数な木が存在する中、4、5人で一本一本の木を丁寧に手入れしていくという作業を体験させていただきましたが、その作業はもちろん素晴らしく、意味のある作業ではあるものの、木の本数に対して、作業が追い付かないのではないかと感じました。

 しかし、今回の動画の視聴を通して、地域の人々が林業に携わることによって、林業・木材への関心向上や地域づくりの担い手の増加、地域住民の意識向上に繋がることが分かりました。そしてこれらの積み重ねが、専門知識・技術を持つ人々の増加へと発展していき、やがて林業そのものが良くなっていくという理屈が分かりました。このことにより、私の抱いた疑問を晴らすことができ、良かったと感じています。

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