<<フォレスト21さがみの森では、毎月第2土曜日・第4日曜日に定例活動を
実施しています。森林での林業体験や自然観察などにご関心のある方は、
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【2015.8.23 フォレスト21さがみの森 定例活動レポート】
8月23日(日)、朝は曇り、小雨。台風の影響か。猛暑も過ぎて、だいぶさわやかな風が感じられる。8時30分、橋本駅南口に集合。10人が参加。
2台の自動車に分乗して、出発。ぐずついた天候のせいか、道路の自動車は少なめ。スムーズに進む。相模川近くの温度計は24℃。
9時には仙洞寺山林道を走る。1か月ほど前に急傾斜のところが崩壊し、通行不可になっていたが、森林管理署から四駆なら通行できるとの連絡を受けていた。急坂を登っていくと、土砂の山の間が何とか通行できるだけの幅で片付けてあった。まだ半分の土砂は自動車の高さぐらい、道路わきに積んである。道路のカーブの広くなった場所には、バックフォーが置いてあった。林道は落石や雨の洗掘で荒れており、ガタガタ道をゆっくり進む。
土場に無事到着。作業の身支度をして、準備体操。ベテランのMさんが音頭を取る。全身を動かして、準備完了。ヘルメット、ヤマビル対策に塩水をふりかけ、足元にガムテープを張り付ける。
今日の作業はヒノキ林の間伐。坂を下って谷道から上に登る。15年生ほどのヒノキ林。枯れた下枝はきれいに枝打ちしてあるため、すっきりした感じになっている。一度間伐してあるが、林床が暗くなって、植生が少なくなり、表土が流れ始めている。
目印が付いているヒノキをそれぞれ間伐する。大型の間伐用ノコギリで切っていく。立木が混んでいるところは、伐採したもののなかなか倒れず、ロープを幹の中ほどにかけて引き倒す。枝を払い、斜面に平行に並べて土砂の流出防止に役立てる。
また、切り倒した幹材の一部は、作業道の階段づくりに使用した。細い幹材で杭を作り、打ち込んで急勾配の作業道に階段を作っていく。
作業道では登ってくるときや作業中にもヤマビルを発見。踏んづけたぐらいでは死なずに、尺取虫のように身体を伸ばして、とりついてくる。大きなものは5cmぐらいある。塩を忘れたので、石の上でつぶしたり、クワで切断したりした。11時30分を過ぎて、そろそろ引き揚げ、土場に向かう。
土場について、シャツを脱いでいる人の首に血がついているのを発見。首筋を見ると、後ろ側に丸く膨れたヤマビルが吸血中。急いで塩をかけて、取り除く。
小屋に入り、長靴のガムテープをはがすと、ヤマビルが張り付いていた。片方の足を抜くと、靴下が血だらけ。血を吸ったヤマビルがつぶれていた。何人かが靴やズボンにつけてヤマビルを運んできており、塩をかけて処理した。
昼食はおむすびをほおばる。ラーメンを作る人もいる。小屋の中にスズメバチが5匹ぐらい入ってきて天井近くを飛んでいる。ストーブの火を焚き、煙を出して動きをにぶらせ、Nさんが補虫網で捕まえて、外に放す。ウシアブも何匹がいたが、うちわでたたいて処分した。
午後は小屋下の記念樹が枯れたので、斧で切ろうとしたが、根元直径が25cmほどあり、斧での伐採をあきらめ、チェンソーで伐採し、片付けた。
引き続き、間伐と作業路の整備作業。目印をつけるために、上のほうへ行くと、隣接の広葉樹林部分には、クズが繁茂して、樹冠を覆っている場所があった。下にもぐってみると、直径5cmほどのクズがあったので、切断。周りには太くなったボタンヅルも繁茂しており、これも切る。
作業路では関伐木を利用して、階段用の横木を切り、担いで運ぶ。切ったばかりの生木は重い。杭を打って横木を止め、上側を均す。
14時30分、作業終了の笛。作業をしていると汗ばむが、風は涼しく感じる。
土場に戻って、道具の手入れとヤマビルのチェック。そして、汗びっしょりの作業着を着替え、帰り支度。今日は昼のジュースを含め、2リットルほどの水分を採っている。
今日見かけた花はタマアジサイ、ゲンノショウコ、シロヨメナ、モミジガサ、アキノタムラソウ、ウドなど。林道の途中にオレンジ色のフシグロセンノウが咲いていた。
15時、終礼の後、自動車に分乗して、橋本駅に向かう。道路は空いており、早めに到着。そのまま、いつもの反省会の居酒屋へ。冷たいビールでのどを潤しました。
報告:坂場光雄(フォレスト21連絡協議会)