<<フォレスト21さがみの森では、毎月第2土曜日・第4日曜日に定例活動を
実施しています。森林での林業体験や自然観察などにご関心のある方は、
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【2015.1.10 フォレスト21さがみの森 定例活動レポート】
寒中である。よく晴れて寒い。8時30分、橋本駅南口に集合。新年の第一回目の活動日のためか、参加者は18名と近ごろでは多い。3台の自動車に分乗して現地に向かう。3連休の初日であるが、道路は空いており、自動車は順調に進む。途中の圏央道相模原インターチェンジの工事は出入り口の路線がつながった。3月までには道路の舗装工事が進んで、供用が開始されるそうだ。
30分ほどで林道入り口。森林はひんやりしている。急勾配の坂道をのぼると、開けていて眺めがよい。ここを過ぎると、ツルにからまれた大きな樹木がある。山側斜面は急傾斜面が続く。
間もなく、土場に到着する。風はないが、寒いのですぐに小屋に入り、ストーブに火を入れる。今日は燃え始めの状態が悪く、小屋の中は煙だらけになる。身支度をして、今日はMさんの音頭で準備体操を行う。ケガのないように、身体をよくほぐす。
今日の作業は、枝打ちと除伐を行う。尾根沿いのヒノキ植林地は、枝が隣の木と重なって、下枝に枯れ枝が増ええている。この枯れ枝を中心に、1本梯子にのぼって枝打ちをした。
このままの本数(密度)で生育すると、ますます葉の付いている樹冠が小さくなって枯れ枝が増え、ヒョロヒョロの幹になってしまう。次年度には本数を減らす間伐を実施する必要がある。
コナラ植林地は、下枝が枯れて上部で枝が広がり、隣接木と接する状態(うっ閉状態)になっている。また、カミキリムシの被害で、主幹の下部が傷んでいるコナラもある。一部は枯れてしまった樹木もある。斜面の下側は、コナラはほとんど生育せず、エゴノキ、ミズキ、キブシなどが点在して生育する。林床にはムラサキシキブなどが群生している。
ここでは、うっ閉状態のコナラを間引く。幹の下部は直径10cmほどに生育しており、ノコギリで切るのはなかなか大変で、身体が熱くなった。切ったコナラは、運びやすいように1mほどに切断し、担いで運び出した。有効利用する予定である。
そして、今日の午後は新年会を予定しており、12時で作業終了。土場で道具の手入れ。ノコギリは木くずを落とし、ヤニを取って、さび止めを吹き付ける。
着替えて12時30分終礼。正月なので記念写真を撮る。自動車に分乗して、山道を下る。途中の北向き斜面で、シモバシラを観察する。これはシソ科のシモバシラの枯れた茎の下部から水が吸い上がり、きれいに凍って白い造形が出来上がる。薄い氷に年輪のような筋が見られる。今年はちょっと小さめである。周りの落葉にも氷の結晶が出来ている。林道を下り、幹線道路に出て、橋本駅へ13時過ぎに到着。
新年会会場の居酒屋へ集合。今日は14名が参加。小さな宴会場がいっぱいである。ビールで乾杯。その後たくさんの肴と焼酎などで、えんえんと楽しみました。
今年もよろしくお願いします。
報告:坂場光雄(フォレスト21連絡協議会)